バンブーズブログ

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NYダウ反発、141ドル高 経済軟着陸への期待支え


 
 
#北米 #国際
2024/2/7 5:27 (2024/2/7 6:59 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比141ドル24セント(0.36%)高の3万8521ドル36セントで終えた。米国経済の軟着陸(ソフトランディング)期待が支えとなった。半面、最近の株高をけん引していた半導体関連を中心に売りが出て、投資家心理の重荷となった。ダウ平均は伸び悩む時間帯が多かったが、引けにかけて上げ幅を広げた。

米債券市場で長期金利は前日に比べ0.09%低い4.07%を付ける場面があった。前週発表の1月の米雇用統計など米経済の底堅さを示す経済指標を背景にした長期金利の上昇が一服した。金利の低下で株式の相対的な割高感が薄れるとみた買いが入った。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープが急落した。米連邦議会下院の金融サービス委員会に出席したイエレン財務長官が商業用不動産を巡る懸念を表明し、嫌気した売りが出た。市場では「商業用不動産向け融資を巡る銀行の経営不安への懸念などは残るものの、米経済の軟着陸期待は強い」(インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トーレス氏)との声があった。

クリーブランド連銀のメスター総裁は6日、インフレ率が持続的に2%に戻るという証拠がないまま、「政策金利を早急に引き下げるのは間違いだ」と述べたと伝わった。年内の利下げに言及したものの、米連邦準備理事会(FRB)高官による早期利下げ観測へのけん制と受け止められた。積極的に買いを入れる雰囲気に乏しく、ダウ平均は伸び悩む場面が目立った。

個別では、スポーツ用品のナイキと映画・娯楽のウォルト・ディズニーが上昇した。化学のダウとスマートフォンのアップルも買われた。半面、バイオ製薬のアムジェンと顧客情報管理のセールスフォースが下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に反発した。前日比11.321ポイント(0.07%)高の1万5608.998で終えた。電気自動車のテスラが上昇した。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)が下げた。年初から上昇が目立っていた半導体株には利益確定売りが出たとの見方があった。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1%あまり下げた。