山本由伸の「レインボーカーブ」 代名詞的球種と話題に
スポーツライター 杉浦大介
#メジャーリポート #MLB #スポーツ
2024/2/26 5:00
山本の「レインボーカーブ」に注目が集まっている(グレンデール)=共同
虹のように大きな弧を描く〝レインボーカーブ〟は山本由伸の最大の武器として確立していくのだろうか。今オフ、メジャー最大級の名門、ロサンゼルス・ドジャースに入団した山本は春季キャンプで順調に調整を続けている。2度のライブBP(試合形式の打撃練習)で印象的な投球をみせ、現地時間28日、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦で初のオープン戦登板を果たすことも決まった。
特に22日、アリゾナ州グレンデールの球団施設で行われた2度目のライブBPでの山本のパフォーマンスは印象的だった。打者10人に対し、43球を投げて安打性の打球はなし。2020年に最優秀選手(MVP)を獲得したフレディ・フリーマン、メジャー通算174本塁打のジェーソン・ヘイワードといった主力打者たちから計6奪三振という圧巻の投球内容だった。
「球の質はより高いものを求めています。公式戦に向けてしっかり過ごしていくのが一番なので、そこを重視して意識してやっています」
そう語った山本の持ち球のクオリティーは評判通り、総じて高いものがあるが、中でも大きく曲がり落ちるカーブの素晴らしさが話題になっている。
22日、試合形式の打撃練習に登板しフリーマンと対戦する山本(グレンデール)=共同
直近のライブBPでも全部で8球カーブを投げ、4球が空振り。メジャー15年目のベテラン、ヘイワードはまったくタイミングが合わず、気の毒なほどに空振りを繰り返す姿が印象的だった。