バンブーズブログ

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NYダウ小幅続落、2ドル安 アップルなどに押し目買い


 
 
#北米 #国際
2024/4/12 5:32 (2024/4/12 6:04 更新)
 
【NQNニューヨー横内理恵】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に4日続落し、前日比2ドル43セント(0.00%)安の3万8459ドル08セントで終えた。ディフェンシブ株を中心に売りが出て、ダウ平均の重荷となった。一方、朝方発表の3月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想ほど上昇しなかった。インフレへの過度な警戒が後退し、アップルやエヌビディアなどハイテク株の一角を中心に見直し買いが入り、相場を支えた。

ダウ平均は午前に260ドルあまり下げる場面があった。11日朝発表の週間の新規失業保険申請件数が前の週から減り、市場予想を下回った。インフレ圧力が根強いなかで高金利が長引くとの見方が意識された。米長期金利が一時、前日比0.04%高い4.59%と昨年11月中旬以来の水準に上昇(債券価格は下落)し、株式の相対的な割高感も相場の重荷だった。

ダウ平均の構成銘柄では、トラベラーズやユナイテッドヘルス・グループといったディフェンシブ株の下げが目立った。12日から大手金融機関の決算発表が本格的に始まる。15日に決算を発表するゴールドマン・サックスなどにも売りが出て、ダウ平均を下押しした。原油価格の上昇が一服したことを受け、シェブロンも安かった。

一方、PPIの上昇率は前月比で0.2%と2月(0.6%)から縮小し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.3%)を下回った。エネルギーと食品を除くコア指数の伸びも鈍化した。市場予想から全般に上振れした前日発表の消費者物価指数(CPI)ほどインフレ懸念を強める内容ではなかった。

ダウ平均は前日に400ドルあまり下げていた。CPIを受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が年後半になり、年内の利下げ回数が減るとの観測が強まった。4月に入って前日までの下落幅は1300ドルを超えていた。主力ハイテク株を中心に押し目買いが入り、ダウ平均は140ドル近く上げる場面があった。

ダウ平均ではアップルが4%強上昇した。人工知能(AI)分野で巻き返しを図っているとの報道に加え、アナリストがAI対応のアイフォーンへの買い替え需要が高まる可能性を指摘したことが買いを誘った。アナリストが投資判断を引き上げたナイキの上げも目立った。アマゾン・ドット・コムマイクロソフトも買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前日比271.838ポイント(1.68%)高の1万6442.198と3月下旬以来、約3週間ぶりに最高値を更新した。エヌビディアが大幅続伸し、アドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)も上げた。