松竹が18億円の営業黒字に回復、映画など好調 3〜11月
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2024/1/12 18:30
松竹が12日発表した2023年3〜11月期連結決算は、営業損益が18億円の黒字（前年同期は11億円の赤字）だった。映画や不動産事業が堅調だった。演劇事業は新型コロナウイルス禍で減った団体客が戻りきっておらず、業績はまだ回復途上にある。純利益は60%減の25億円だった。コロナの助成金や補助金が大幅に減ったことが響いた。
売上高は8%増の624億円。映像関連事業の売上高が10%増の328億円と堅調だった。想定を下回る作品もあったが、9月公開の映画「こんにちは、母さん」は興行収入10億円超とヒットした。「名探偵コナン 黒鉄の魚影」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」など他社の大ヒット作品も興行に貢献した。
8月の台風で浸水した子会社運営の映画館「MOVIX八尾」（大阪府八尾市）は休館が続いており24年秋に営業再開する予定。影響は業績予想に織り込み済み。
演劇事業の売上高は9%増の182億円で、事業損益は8億円の赤字だった。コロナが収束し歌舞伎の個人客は戻ってきたが、旅行会社などの団体客はなお厳しい。
