バンブーズブログ

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日経平均、午前終値827円安の3万8405円


 
 
 
2024/4/16 9:07 (2024/4/16 11:59 更新)
 
16日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、午前終値は前日比827円22銭(2.11%)安の3万8405円58銭だった。日米の長期金利上昇を受けて株式の相対的な割高感を意識した売りが半導体関連をはじめとするハイテク株を中心に広がり、きょうの安値で午前を終えた。

日経平均は寄り付きから大きく下げて始まり、前引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。前日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が1.79%安となった。この日発表された3月の米小売売上高が市場予想を上回った。米経済が堅調で米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が一段と遠のくとの見方が広がり、米長期金利が約5カ月ぶりの水準に上昇し、ハイテク株の売りを促した。

国内でも長期金利が0.875%と約5カ月ぶりの高水準を付けた。足元で1ドル=154円台まで進行した円安・ドル高や原油高を背景にしたインフレ圧力の高まりで日銀が利上げを迫られかねないとの警戒感が広がっている。東エレクやアドテストが下げ幅を拡大し、日経平均を下押しした。トヨタなど自動車株もリスク回避の売りに押され、円安・ドル高を好感した輸出関連株の買いは目立たなかった。

中国国家統計局が16日発表した1〜3月の国内総生産GDP)は、物価の変動を調整した実質で前年同期比5.3%増と、市場予想を上回った。政府による財政出動の効果もあって、マンションや工場などの固定資産投資が伸びた。中国関連とされるファナックは統計発表後に強含んだが、全体の下支えにはならなかった。

東証株価指数TOPIX)は続落した。前引けは50.00ポイント(1.82%)安の2703.20だった。JPXプライム150指数は続落した。

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆2910億円、売買高は9億5056万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1473と、全体の約9割を占めた。値上がりは169、横ばいは10だった。

ファストリソフトバンクグループ(SBG)、信越化、TDKニトリHDが下落した。一方、ニデック、テルモオリンパス資生堂が上昇した。