バンブーズブログ

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NYダウ小反発、63ドル高 パウエル議長発言で伸び悩み


 
 
#北米 #国際
2024/4/17 5:28 (2024/4/17 6:25 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反発し、前日比63ドル86セント(0.16%)高の3万7798ドル97セントで終えた。前日まで下げが続いた後で、主力株の一部に押し目買いが入った。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ抑制に時間がかかると発言。市場では利下げが遅れるとの見方が広がり、株価は伸び悩んだ。

ダウ平均は前日までの6営業日で1168ドル下落し、15日には1月以来の安値を付けていた。16日は短期的に下げすぎとみた買いが主力株の一部で優勢となった。

ユナイテッドヘルス・グループが大幅高となり、ダウ平均を押し上げた。16日発表の2024年1〜3月期決算で売上高が市場予想を上回った。同銘柄は値がさ株でダウ平均への寄与度が大きく、投資家心理の改善につながった。

もっとも、米株への買いの勢いは限られた。FRBのパウエル議長は16日にシンクタンク主催の討論会に参加し、最近の労働指標の強さなどを踏まえ「今年は今のところ、インフレ率が目標の2%に回帰することにおいてさらなる進展を欠いている」と述べた。金融政策について「必要な限り現在の制限的な水準を維持できる」との考えも示した。

市場では「FRBが利下げを急いでいないということを示す、かなりタカ派的な発言だった」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声が聞かれた。米債券市場では長期金利が4.6%台後半に上昇(前日終値は4.60%)した。金利と比べた株式の相対的な割高感が意識されたのもダウ平均の上値を抑えた。

セールスフォースやボーイングIBMが上昇した。半面、ジョンソン・エンド・ジョンソンやアップルが下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比19.768ポイント(0.12%)安の1万5865.251で終えた。テスラが下げた半面、エヌビディアが上昇した。