バンブーズブログ

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NYダウ続落、190ドル安 金利高でハイテク株に売り


 
 
#北米 #国際
2024/3/16 5:25 (2024/3/16 6:34 更新)
 
【NQNニューヨーク=稲場三奈】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比190ドル89セント(0.49%)安の3万8714ドル77セントで終えた。米長期金利が上昇し、ハイテク株を中心に株式の相対的な割高感が意識され、売りが出た。

長期金利は一時4.32%と2月下旬以来の高水準を付けた。今週発表された米物価指標が相次いで市場予想を上回る伸びとなり、インフレの沈静化に時間がかかるとの見方が強まった。米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げが緩やかになるとの観測がある。アップルやアマゾン・ドット・コム、セールスフォースなど、ハイテク株への売りが目立った。ダウ平均の下げ幅は290ドルに迫る場面があった。

市場では、「エヌビディアなどの大手ハイテク株はこのところ続く上昇を受け『フロス(小さい泡)』の状態になっているため、短期的には慎重な見方もある」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声も聞かれた。

来週には米連邦公開市場委員会FOMC)を控える。米金利先物の値動きから市場が織り込む政策金利予想を算出する「フェドウオッチ」では、政策金利を据え置く確率は9割を超えている。ただ、FOMC後に公表される政策金利見通し(ドットチャート)やパウエル議長の記者会見で今後の政策の方向性を見極めようと、市場の関心は高い。

IBMやビザ、アムジェンが下落した。半面、スリーエム(3M)やキャタピラー、メルクは買われた。

ダウ平均は週間で7ドル安だった。3週連続での下落で、2023年10月以来の長さとなった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比155.356ポイント(0.96%)安の1万5973.174で終えた。メタプラットフォームズやエヌビディアが売られた。