本日の株式相場状況
「米株高受け上値指向取り戻し、日経平均株価は大幅続
伸!」
30日の国内株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前週末比470円
90銭高の3万8,405円66銭で終えました。
《本日の国内株式市場》
は終始買いが優勢の地合いとなりました。前日は祝日で休場だった
ため、3連休明けとなりましたが、
この間に《米国株式市場》
でNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って続
伸、投資家の不安心理が和らぎ、空売りの買い戻しなどを絡め主力
株中心に上値を追う銘柄が多くなりました。特に米国では半導体関
連株に買いが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6
連騰と上げ足を強めており、国内株式市場もこれに追随する動きと
なりました。足もとで為替市場は乱高下しましたが円の先安期待は
根強く、輸出セクターにはポジティブに作用しています。明日の
FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、買い一巡
後はやや伸び悩みました。
【業種別】
では海運業、ゴム製品、医薬品、機械、輸送用機器などが上昇した
一方、空運業、パルプ・紙業の2業種のみ下落しました。
【個別銘柄】
では、売買代金トップとなった【6526】ソシオネクストが大幅高
に買われ、売買代金2位の、【6920】レーザーテックも買いが優勢
でした。今期業績や自社株買いの枠設定、株式分割などが材料視さ
れた【6501】日立製作所が急騰し上場来高値を更新したほか、
【6301】コマツも自社株買いの枠設定などが材料視されて買われま
した。また【8053】住友商事など総合商社株も大きく買われ、
【4587】ペプチドリームがストップ高に買われました。
半面、今期業績見通しが市場予想を下回ったことで【6857】アドバ
ンテストが大幅安、【4661】オリエンタルランドも下落しました。
また、【2413】エムスリーは前期業績などが嫌気されて大安。
【6724】セイコーエプソンや、【6762】TDKも売りに押されまし
た。
【チャート分析】
30日の日経平均株価・日足は「中陽線」となりました。日米国株上
昇を受けて、連休明けの国内株式市場は買い優勢で取引を開始しま
した。決算を発表した日経平均株価採用銘柄が複数大幅高となって
いることも影響し、日経平均株価は3万8,300円台で寄り付いた後は
じりじりと上げ幅を拡大。後場上げ幅を縮小する場面も見られまし
たが、75日移動平均線3万8,230円水準を上回って取引を終えまし
た。
東証プライム市場の売買高は20億7,443万株、売買金額は概算で5兆
6,678億円でした。
30日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は続伸し
ました。終値は前週末比2.79ポイント高の647.40でした。前営業日
の米国株式市場でハイテク株を中心に上昇した流れを引き継いだ買
いが主要な銘柄に入りました。もっとも上げ幅は小さく、市場では
「決算発表のピークを来週に控え、様子見ムードが強かった」との
声が聞かれました。
【グロース市場】
では【141A】トライアルや【147A】ソラコムが上昇しました。一
方、【176A】レジルや【7342】ウェルスナビは下落しました。
