バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

【2024年5月22日株リポート】

日経平均 大引け
続落、エヌビディア決算控え持ち高調整の売り優勢 (5月22日) 日経平均株価
始値 38823.91
高値 38854.99(09:01) 安値 38592.94(14:05) 大引け 38617.10(前日比 -329.83 、 -0.85% )
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【本日のポイント】 1.日経平均は続落、下げ幅は一時350円超
2.米半導体株指数の下落でハイテク関連株に売り 3.米エヌビディア決算前で持ち高調整売りも膨らむ 4.長期金利11年ぶり1%台で不動産株が軟調 5.グロース250指数は年初来安値更新
東京市場概況】 前日の米国市場では、NYダウは前日比66ドル高と反発し
た。手掛かり材料難のなか米経済の軟着陸期待が続き買い優勢
となった。

東京市場では、日経平均株価は続落。21日の米株式市場で
NYダウは反発し、ナスダック総合株価指数は連日で最高値を更
新した一方、半導体株は総じて冴えない展開となり、日本株の 重荷となった。エヌビディア(NVDA)の決算発表を控えるなか、
持ち高調整目的の売りも出て、日経平均の下げ幅は一時350円 を超えた。
【22日の東京市場
は、日経平均は終始軟調に推移した。半導体関連の一角が売ら れ、円安基調が継続しながらも自動車株が下落。東証の業種別 指数は、33業種中、保険業など3業種を除く30業種が下落し た。国内では長期金利が1%の大台に乗せ、およそ11年ぶりの 高水準をつけるなか、金利上昇デメリットセクターである不動 産業や、電気・ガスの下げが目立った。もっともメガバンクの 一角がマイナス圏で推移するなど、銀行株への買い意欲は限ら れた。日本時間23日早朝に発表されるエヌビディアの決算を受 けた市場の反応を見極めたいとのムードが強く商いが低調に推 移するなかで、押し目を拾う投資家の姿勢は広がらず、日経平 均は後場に3万8500円台後半まで弱含んだ。後場後半はやや持
ち直したもさのの、75日移動平均線を下回って終了した。東証 グロース市場250指数は続落し、年初来安値を更新した。
【個別銘柄】 では、東京エレクトロン<8035.T>やレーザーテック
<6920.T>、アドバンテスト<6857.T>が売られ、トヨタ自動車 <7203.T>と三菱商事<8058.T>、ファーストリテイリング

<9983.T>が軟調推移。北海道電力<9509.T>とタツモ<6266.T> が水準を切り下げ、中外製薬<4519.T>や三井不動産 <8801.T>、日本郵船<9101.T>が下値を探った。ダイヘン <6622.T>やINPEX<1605.T>、川崎重工業<7012.T>が安 く、東京ガス<9531.T>とネクステージ<3186.T>が急落した。 半面、日本電信電話<9432.T>やソフトバンクグループ <9984.T>、東京海上ホールディングス<8766.T>が上昇し、野 村ホールディングス<8604.T>と三越伊勢丹ホールディングス <3099.T>、ディスコ<6146.T>がしっかり。ニデック <6594.T>が物色人気を集め、村田製作所<6981.T>やNEC <6701.T>が底堅く推移したほか、ゼビオホールディングス <8281.T>が急伸した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984.T>、ダ イキン <6367.T>、ニデック <6594.T>、ネクソン <3659.T>、 ディスコ <6146.T>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66 円。うち38円はSBG1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983.T>、東エレク <8035.T>、信越化 <4063.T>、中外薬 <4519.T>、テルモ <4543.T>。5銘柄の指数押し下げ効果は合 計で約177円。
《業種別》 東証33業種のうち上昇は証券商品先物保険業、情報・通信 業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)倉庫運輸関 連、(2)その他金融業、(3)銀行業、(4)空運業、(5)陸運業。一方、

下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)不動産業、(3) 海運業、(4)鉱業、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△YEデジタル <2354.T> [東証S]
豊田織 <6201.T> と業務提携。
ランシステム <3326.T> [東証S] Run-マルチキャリアコネクト「RMC100」を販売開 始。
△ヘッドウォ <4011.T> [東証G] 産業用エッジ生成AIソリューションを開発。
△Kudan <4425.T> [東証G] KudanSLAMを搭載したロボット製品を米ロボット企業が発
売へ。
△コマースワン <4496.T> [東証G]
ラインヤフーのパートナープログラムで認定取得。 △アイデミー <5577.T> [東証G]
エヌビディア(NVDA)のAIスタートアップ支援プログラムの パートナー企業認定。
△ERIHD <6083.T> [東証S] 福田水文センターを子会社化へ。
△ニデック <6594.T> [東証P] 大和証券が目標株価を8000円から1万円に引き上げ。 △マツモト <7901.T> [東証S]
公式Xで同人誌印刷への再参入を検討と発表。 △ゼビオHD <8281.T> [東証P]

高水準の自社株買い実施が買いインパクトに。
▼千代建 <6366.T> [東証S] プロジェクトを共同遂行する米企業が破産。
▼EDP <7794.T> [東証G] 経産省から「厳正な輸出管理の徹底について(厳重注意)」を 受領。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)C&Fロジ <9099.T>、(2)ゼビオHD <8281.T>、(3)シャープ <6753.T>、(4) Ubicom <3937.T>、(5)不動テトラ <1813.T>、(6)大日塗 <4611.T>、(7)ニデック <6594.T>、(8)リョー菱HD <167A.T>、(9)ヨロズ <7294.T>、(10)オイシックス <3182.T>。 値下がり率上位10傑は(1)日鉄鉱 <1515.T>、(2)SHIFT <3697.T>、(3)ネクステージ <3186.T>、(4)霞ヶ関C <3498.T>、 (5)旭有機材 <4216.T>、(6)Dmミックス <7354.T>、(7)ネットプ ロ <7383.T>、(8)Jディスプレ <6740.T>、(9)タツモ <6266.T>、 (10)メニコン <7780.T>。
大引け
日経平均は前日比329.83円(0.85%)安の3万8617.10円。TOP IXは前日比22.36(0.81%)安の2737.36。出来高は概算で15億 4459万株。東証プライムの値上がり銘柄数は390、値下がり銘 柄数は1214となった。東証グロース250指数は624.66ポイント (8.75ポイント安)。