バンブーズブログ

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2024年4月16日株レポート

本日の株式相場状況
「米長期金利上昇を嫌気し、リスクオフの地合いが加
速!」
16日の国内株式市場で日経平均株価は大幅続落し、前営業日比761
円60銭安の3万8,471円20銭で終えました。
本日の国内株式市場は、前日の米国株式市場がハイテク株を中心に
大きく売り込まれたことで、一段とリスク回避ムードの強い地合い
となりました。日経平均株価は一時900円を超える急落をみせる場
面がありました。米国では長期金利が4.6%台まで上昇し約5ヶ月ぶ
りの高い水準となったほか、国内でも新発10年債利回りが大幅に上
昇し市場センチメントを冷やす格好となっています。
【業種別】
では、海運業、石油・石炭製品、保険業非鉄金属、証券・商品先
物取引業などが下落した一方、精密機器、医薬品の2業種のみ上昇
しました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテック、【8035】東京エレクトロン
【6146】ディスコ が売買代金上位を独占しましたが、いずれも下
値を探る展開に。
また、商いをこなした【9501】東京電力ホールディングも大きく値
を下げています。【3099】三越伊勢丹ホールディングなど百貨店が
売られました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなど
メガバンクも売りに押されました。半面、【6594】ニデックが商い

を伴い大幅高、前期業績の大幅な上振れ着地を受けて、【9602】
東宝が急騰し年初来高値を更新しました。このほか、【7733】オ
リンパスが一部証券会社のレポートを材料に買われました。
【チャート分析】
16日の日経平均株価・日足は「中陰線」となりました。3月の小売
売上高が市場予想を上回る結果となり、米消費の底堅さから利下げ
期待が後退し、米長期金利が上昇するなか、主要株価指数は下落し
ました。また、1ドル=154円台へと進んだ円安や中東情勢の緊迫化
を背景に原油市況も高値圏で推移しており、輸入物価上昇による国
内インフレ圧力の高まりから日銀が利上げを迫られるのではないか
との思惑も拭えず、ヘッジファンドなど海外勢による「債券先物
い・株式先物売り」が活発化したことも株式相場を押し下げる要因
となりましたが、徐々に落ち着きを取り戻すとの見方も多くなって
います。
東証プライム市場の売買高は19億7,840万株、売買金額は概算で4兆
7,835億円でした。
16日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は4営業日
続しました。終値は前営業日比19.15ポイント安の661.60と、連日で
年初来安値を更新しました。2023年11月以来、約5ヶ月ぶりの安値
となります。15日の米国株式相場がハイテク株を中心に大幅に下落
し、国内のグロース市場に上場する新興銘柄にも売りが波及しまし
た。日米の長期金利が上昇するなかで、新興銘柄の相対的な割高感
も意識されました。
【グロース市場】
では【6573】アジャイルメディア・ネットワークや【147A】ソラ
コム【3133】海帆 が上昇しました。一方、【5595】QPS研究所
や【3479】ティーケーピーは下落しました。