バンブーズブログ

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【2024年5月28日株リポート】


日経平均 大引け| 反落、長期金利上昇でハイテク株が
売られる
日経平均株価 始値 38879.15
高値 38981.97(09:05) 安値 38756.13(10:44) 大引け 38855.37(前日比 -44.65 、 -0.11% )
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■本日の特徴
1.日経平均は反落、朝高後に値を消す展開
2.前日の米株休場で手掛かり材料難の地合いに
3.国内長期金利上昇、ハイテクセクターに逆風
4.銀行や保険など金融株には物色の矛先が向く
5.電力や海運も買われ、全体相場の下値支える ■東京市場概況
前日の米国市場は、メモリアルデーの祝日で休場。
東京市場では、朝方こそ買い優勢の場面もあったが続かず、日経 平均株価は買い一巡後はマイナス圏に沈み、狭いゾーンでの弱含み もみ合いに終始した。
28日の東京市場は、方向感が定まらず、買い手控えムードのな か、日経平均は結局小幅マイナス圏で着地した。前日の米国株市場

がメモリアルデーで休場だったため、手掛かり材料難のなか上値も 重かった。国内の長期金利上昇が嫌気され半導体関連などハイテク セクターに逆風が意識され、全体指数の上値を重くした。日銀によ る金融緩和政策の変更を警戒する動きで、国内長期金利の上昇も止 まらず投資マインドを冷やす格好となっている。ただ一方では、金 利高が追い風となる銀行や生保など金融株が堅調だったほか、電力 や海運などにも投資資金が流れ込み相場を下支えした。プライム市 場の売買代金は3兆7000億円台で前日よりは膨らんだものの、4兆円 台を割り込む水準が続いている。
【個別銘柄】 【下落銘柄】では、売買代金首位となったレーザーテック <6920.T>が大きく下値を探り、東京エレクトロン<8035.T>も冴え ない。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>、TOWA<6315.T>、 SCREENホールディングス<7735.T>なども軟調だった。日本 新薬<4516.T>がストップ安に売り込まれ、コーア商事ホールディ
ングス<9273.T>が急落、エクセディ<7278.T>、ニッパツ <5991.T>も大幅安となった。
【上昇銘柄】 売買代金2位に食い込む活況商いとなったディスコ<6146.T>が上値
追い、ソシオネクスト<6526.T>も高い。ソフトバンクグループ <9984.T>が堅調、日本郵船<9101.T>など海運株も買いを集めた。 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナ ンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも上昇した。ニデック <6594.T>が頑強、北海道電力<9509.T>も物色人気。東北電力 <9506.T>は値上がり率トップに買われた。古河電気工業<5801.T> の上げ足も目立つ。レノバ<9519.T>も大幅高を演じた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984.T>、TD K <6762.T>、富士フイルム <4901.T>、ファストリ <9983.T>、ネ クソン <3659.T>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はレーザーテク <6920.T>、アドテスト <6857.T>、第一三共 <4568.T>、東エレク <8035.T>、バンナムHD <7832.T>。5銘柄の指数押し下げ効果は 合計で約66円。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ ガス業、(2)非鉄金属、(3)海運業、(4)銀行業、(5)鉱業。一方、下落率 の上位5業種は(1)金属製品、(2)その他製品、(3)医薬品、(4)食料品、 (5)水産・農林業
■個別材料株
△イチケン <1847.T> [東証S]
千葉のゼネコンである片岡工業を子会社化へ。 △共和レ <3553.T> [東証S]
上限40万株の自社株買いと中期計画での収益拡大策を評価。 △すららネット <3998.T> [東証G]
NSGカレッジリーグとFSGカレッジリーグが「すらら」導入。 △クリングル <4884.T> [東証G]
新株予約権の大量行使を好材料視。 △クオリプス <4894.T> [東証G]
iPS細胞由来心筋シートを6月にも承認申請との報道を引き続 き好材料視。
△サイジニア <6031.T> [東証G] 坂善商事の公式通販サイトに「ZETA SEARCH」が導入。 △湖北工業 <6524.T> [東証S]

次世代海底ケーブル向けの新たな接続光部品を開発。 △アズビル <6845.T> [東証P]
SMBC日興証券が投資評価「1」へ引き上げ。 △アイフル <8515.T> [東証P] 上限600万株の自社株買いを好感。
△東北電 <9506.T> [東証P] 女川原発2号機の再稼働にメド。
日本新薬 <4516.T> [東証P] 筋ジストロフィー治療剤の治験「統計的な有意差認められず」と
開示。
▼エクセディ <7278.T> [東証P] アイシンによる株式売り出しで需給悪化を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東北電 <9506.T>、(2)北 海電 <9509.T>、(3)古河電 <5801.T>、(4)クロスマーケ <3675.T>、 (5)中国電 <9504.T>、(6)大崎電 <6644.T>、(7)九電工 <1959.T>、(8) 高砂熱 <1969.T>、(9)レノバ <9519.T>、(10)K&Oエナジ <1663.T>。
値下がり率上位10傑は(1)日本新薬 <4516.T>、(2)コーア商HD <9273.T>、(3)エクセディ <7278.T>、(4)ニッパツ <5991.T>、(5)C &Fロジ <9099.T>、(6)オーケストラ <6533.T>、(7)サンリオ <8136.T>、(8)オークネット <3964.T>、(9)DyDo <2590.T>、(10) TDCソフト <4687.T>。