バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

【2024年6月5日株レポート】

■本日の株式相場状況
半導体関連などをはじめリスク回避ムード一色!」
5日の国内株式市場で日経平均株価は続続し、前営業日比347円29銭
安の3万8,490円17銭で取引を終えました。
本日の国内株式市場は、リスク回避ムードの強い展開を余儀なくさ
れました。前日の米国株式市場では雇用指標の発表を受け米長期金
利が低下、NYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数
揃って上昇したものの終始不安定な値動きでした。為替市場では米
金利低下を背景に一時ドル売りに拍車がかかり、1ドル=154円台ま
円高が進行したことも警戒されました。一方、取引時間中は一貫
して円安方向に振れたのですが、全体相場は特にこれを好材料視す
る動きは見られませんでした。半導体関連の一角に大口の売りが浴
びせられ、これも市場センチメント悪化につながっています。ま
た、世界景気の先行きに対する不透明感が投資家の気勢を削いだよ
うです。
【業種別】
では、保険業、鉱業、鉄鋼、海運業、非鉄金属などが下落した一方、
医薬品、不動産業、情報・通信業、電気・ガス業、精密機器などが
上昇しました。
【個別銘柄】
では、《為替》が一時154円半ばまで円高ドル安が進行したこと
で、【2871】ニチレイ、【9843】ニトリホールディングスなど小売
関連が上昇したほか、【9984】ソフトバンクグループが商いを伴い
逆行高で目を引く。【2899】永谷園ホールディングスが値上がり率
トップとなり、【7071】アンビスホールディングスも大幅高。ま

た、【3289】東急不動産ホールディングスなど不動産株も買われま
した。
一方、売買代金トップの【6920】レーザーテックが値下がり率で も上位に入る激しい売られ方となりました。【8035】東京エレク トロンなど半導体主力株は総じて安い。また、【8316】三井住友
フィナンシャルグループなどメガバンクも売られました。【7203】
トヨタ自動車軟調、【7721】東京計器も大きく値を下げまし
た。
【チャート分析】
5日の日経平均株価・日足は「小陰線」となりました。本日は5月の
ADP雇用統計やISM非製造業景況指数の発表が予定されています。
これらを受けて米金利がさらに低下するようなら、早期の利下げ期
待から米国株の動きが良くなると思われます。ただし、米金利が低
下すればドル円円高に振れやすいかもしれません。6日のECB理
事会で利下げが実施されれば、欧米の長期金利低下に弾みがつく展
開も想定されるだけに、今は円高に耐性をつけて米国株との連動性
を高めておきたいところです。
プライム市場の売買高は17億1,743万株、売買金額は概算で4兆6,224
億円でした。
5日新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は反落しまし
た。寄り付き後まもなく一時上昇に転じる場面もあったものの、日
経平均株価が下げ幅を拡大するにつれて投資家心理が悪化し、新興
株でも運用リスクを避ける目的の売りが出ました。市場では「足元
で25日移動平均(633程度)が上値抵抗線として意識されている」との
見方もありました。

【グロース市場】
では【5595】QPS研究所や【6255】エヌ・ピー・シーは下落し
ました。一方、【141A】トライアルや【4888】ステラファーマ は
上昇しました。