バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

《11月第3週日経平均振り返り》


11月17日金曜
《本日の株式市場》
は、プラス圏とマイナス圏を行き来する展開となりました。前日のNYダウが5営業日ぶりに反落したことから、米株安を警戒し日経平均株価も値を下げてスタート。押しが深くなれば買いが入った一方、プラス転換して上げ幅を広げてくると売りに押され、一進一退の展開が続きました。ただ、株価指数先物への断続的な買いが日経平均株価を押し上げ、本日の高値圏で終えました。日経平均株価は9月15日の直近高値(3万3,533円)を上回ると、海外ヘッジファンドなどによる先物買いに弾みがつき、市場では「11月下旬から12月上旬にかけては中間配当の再投資による買いが見込まれる。今回は増配した企業が目立ち、例年以上に再投資の金額が増えそうなことも株価を押し上げた」との声が聞かれました。
【業種別】
では空運、精密機器、建設などが強い上昇。下落はその他製品、不動産、ゴム製品の3業種のみでした。
【個別銘柄】
ではパートナーシップについて基本合意すると発表した【6752】パナソニック ホールディングスが後場に急伸。【8035】東京エレクトロンや【6920】レーザーテックなどの一部の半導体関連株がプラス圏に浮上しました。【9099】C&Fロジホールディングスは高水準の自己株式取得実施を発表し上昇しました。反面、決算を受けて前営業日にストップ安比例配分となった【4937】Waqooは、連日のストップ安。【9984】ソフトバンクグループや【7974】任天堂などグロース色の強い銘柄が米金利低下を好感できずに下落しました。海外での株式売り出しを発表した【2502】アサヒグループホールディングスが大幅安でした。

 

 


11月16日木曜
《本日の国内株式市場》
は前営業日まで急ピッチで上昇してきた反動で利食い優勢の地合いとなり、日経平均株価は今週に入って初めて安く引けました。前営業日は今年最大の上げ幅で3万3,500円台まで一気に水準を切り上げましたが、本日は米長期金利の上昇などを背景に様子見ムードが強まり、小売や医薬品、食料品など内需株中心に売りがかさみました。ただ、
外国為替市場》
でドル高・円安が進んだこともあって半導体関連など主力ハイテク株は頑強な値動きを示すものが多く、全体指数を支える格好となりました。結局、日経平均株価の下げは100円未満と小幅にとどまっています。
【個別銘柄】
では、【6857】アドバンテストが利益確定売りで冴えず、【8058】三菱商事も安い。【6273】SMCが売られたほか、【6981】村田製作所軟調。【7011】三菱重工業も売りに押されました。半面、断トツの売買代金をこなした【6920】レーザーテックが高く、売買代金2位に入った【6723】ルネサスエレクトロニクスも上昇しました。【8316】三井住友フィナンシャルグループが値を上げ、【6098】リクルートホールディングスは大幅高となりました。また、【2453】ジャパンベストレスキューシステムが続急騰となりました。
【チャート分析】
16日の日経平均株価・日足は上下にヒゲを伴う「小陰線」となりました。時間外取引の米株先物やアジア株の軟調な値動きが投資家心理の重しになり一時285円安に下げ幅を広げましたが、午後には海外株が下げ幅を縮める中、日経平均株価も下げ渋りました。市場では「商いが薄めのため下に振れる場面もあったが、下値の堅さを確認した」との声が聞かれました。


東証プライム市場の売買高は14億5,188万株、売買代金は3兆7,183億円でした。


16日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は小幅に反落しました。終値は前営業日比0.60ポイント安の691.14でした。前日に大幅高となった反動で利益確定売りが出た一方、15日の米国株の上昇に加え、好材料が出た銘柄への買いが支えとなり、指数は上昇する場面もありました。
【グロース市場】
では、【4598】Delta-Fly Pharmaや【4485】JTOWERが下落した一方、【4169】ENECHANGEや【5253】カバーが上昇しました。


11月15日水曜
《本日の国内株式市場》
は前日の欧米株式市場が全面高に買われたことを受け投資家心理が改善、指数寄与度の高い主力銘柄中心に高水準の買いが入りました。日経平均株価は朝方高く始まった後も先物に引っ張られ一貫して上値を指向、終値で3万3,000円台半ばまで水準を切り上げました。時価は9月中旬以来2ヶ月ぶりの高値圏に浮上しています。前営業日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回り、米長期金利が急低下しました。これを受けて米国株式市場ではハイテク株を中心に買いが入り、ナスダック総合株価指数の上げが目立ちましたが、国内株式市場はこれに追随する形で買い戻しが活発化しました。特に半導体関連株に物色人気が集中し、全体相場を押し上げる格好になりました。
【個別銘柄】では、売買代金首位の【6920】レーザーテックが堅調、【8035】東京エレクトロン、【6857】アドバンテスト、【6146】ディスコなどが大きく買われ、【9984】ソフトバンクグループ、【6758】ソニーグループなども水準を切り上げました。半面、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループが軟調、【6273】SMCも値を下げました。【7011】三菱重工業も冴えない動きとなりました。【4324】電通グループの下げも目立ちました。

 


11月14日火曜
《本日の国内株式市場》
は朝方からリスク選好の地合いで日経平均株価は一時250円あまりの上昇で3万2,800円台まで水準を切り上げる場面もありました。前日の米国株式市場ではNYダウが上値指向を続けたほか、
外国為替市場》
では1ドル=151円台後半まで円安が進み、これを背景に市場のセンチメントが強気に傾きました。特に半導体関連株への買いが目立ち日経平均株価を押し上げる形に。ただ、日経平均株価3万2,800円台では戻り売り圧力も強く、日本時間今晩に10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑も手伝って買い一巡後は持ち高調整の売りが上値を押さえる格好となりました。
【業種別】
では鉱業、石油・石炭、非鉄金属などが上昇した一方、サービス、倉庫・運輸、不動産などが下落しました。


【個別銘柄】
では、本日も群を抜く売買代金をこなした【6920】レーザーテックが上昇したほか、【8035】東京エレクトロン、【6146】ディスコなどの半導体製造装置関連が軒並み値を上げました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが高く、【4911】資生堂も買いが優勢でした。【9783】ベネッセホールディングスも上昇しました。
半面、【9984】ソフトバンクグループが軟調、【4385】メルカリも値を下げました。【2267】ヤクルト本社が下落、【6367】ダイキン工業も冴えない動きとなりました。他にも、【2802】味の素も売りに押され、【6095】メドピアが急落しました。

 

 

 


11月13日月曜


《本日の国内株式市場》 

朝方はリスク選好の地合いで日経平均株価は300円以上の上昇を 

見せましたが、その後は戻り売りを浴び上値の重い展開でした。結局、終値では小高く引けたものの後場はマイナス圏で推移する時間帯が長かったです。前週末の米国株式市場では米10年債利回りの上 昇一服などを好感してハイテク株中心に買いが入り、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高に買われました。これを受けて 国内株式市場でも市場センチメントが強気に傾いたものの、買い戻し一巡後は上値を買い進む動きが見られませんでした。外国為替市場で円安に振れたことはポジティブ材料ですが、輸出セクターを積極的に買う動きには繋がりませんでした。
【業種別】 では倉庫や保険、電力株など内需株に買われるものが目立ちました。 

【個別銘柄】 【8035】東京エレクトロンが商いを伴い上昇したほか、 【6146】ディスコや【6857】アドバンテストも終始買いが優勢でした。また、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガ バンクがしっかり。【7550】ゼンショーホールディングス出来高 を膨らませ急騰し、【9783】ベネッセホールディングスが一時ストップ高に買われました。半面、【4911】資生堂がストップ安と なりました。また、【5707】東邦亜鉛も値幅制限いっぱいに売り込まれ値下がり率トップに。

【8058】三菱商事、【6098】リク ルートホールディングスなどが軟調で、【7011】三菱重工業も下落 しました。 

 

 

 

来週の見通し(11月20日~)


堅調な流れを予想します。
国内は決算発表が終わって材料難となり、23日が日本と米国で休場となるため、やや手がけづらさも意識されそうです。ただ、今週の日経平均株価が一気に3万3,500円台まで上昇してきたことから、好材料があれば強く反応し、悪材料が出てきて下げたとしても、押し目買いが下値を支える可能性もあります。米国で21日に出てくるFOMC議事録とエヌビディアの決算が注目されます。議事録を確認して米国の長期金利が一段と低下すれば株式には資金が向かいやすく、エヌビディアの決算反応が良ければリスク選好ムードが強まる展開も期待できます。日経平均が年初来高値(3万3,753円33銭)を更新できるようであれば、そのことも新たな買いを呼び込む要因となりそうです。