バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

12月第2週日経平均株価振り返り


【12月8日金曜】
《8日の国内株式市場》 で日経平均株価は続落し、前営業日比550円45銭安の3万2,307円86 銭で終えました。
急激な円高を警戒する売りで日経平均株価は一時600円を超える大 幅安となりました。日銀による金融政策修正に対する警戒感が強ま
るなか、前日のニューヨーク市場で為替相場は一時1ドル=141円台 まで急激な円高が進行。円高が日本企業の業績悪化要因となること
を警戒する売りが膨らみました。
《為替市場》
で円相場は、朝方には144円台まで円安に振れましたが、午前10時
頃には142円台まで再び円高が進むなど荒い値動きが続きました。
株式市場では、ハイテク株や自動車株など輸出関連株を中心に売り
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が膨らみました。一方、日銀が金融政策修正に動いた場合、金利上 ﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅
昇の恩恵を受ける銀行株や円高メリット株の空運株などが買われま
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した。
【業種別】 ではプラスは空運、銀行、パルプ・紙の3業種のみで、輸送用機
器、ゴム製品、鉱業などが大きく下落しました。
【個別銘柄】 では、【6920】レーザーテックや【8035】東京エレクトロン、 【6146】ディスコが安く、【6758】ソニーグループや【6594】ニ デックが軟調な動きを見せました。半面、【8306】三菱UFJフィ
ナンシャル・グループや【8316】三井住友フィナンシャルグループ が高く、【7182】ゆうちょ銀行や【8308】りそなホールディング スが値を上げました。

【12月7日木曜】
《本日の国内株式市場》 は、リスク回避の流れが再び強まりました。前営業日に日経平均株 価は先物に引き上げられる形で670円あまりの急伸を示しました が、本日はその逆の展開で前営業日の上昇分の大半を吐き出しまし た。
《米国株式市場》 では11月のADP全米雇用リポートが事前予想を下回り、長期金利が 低下したもののハイテク株中心に軟調な地合いでした。ただ、ナス ダック指数の下落率は0.6%に過ぎず、国内株式市場だけが過度にリ スクオフに傾く結果となりました。取引時間中は外国為替市場で円 が買われ、円高方向に振れたことも下げを助長しました。日経平均 株価の下げ幅は一時600円を超えましたが、後場は3万2,000円台後 半でもみ合う展開となり、大引けはやや下げ渋って着地していま す。
【業種別】 では電気・ガス、保険、空運などが上昇した一方、海運、鉱業、電 気機器などが下落しました。
【個別銘柄】 では、本日も4,000億円超の売買代金をこなした【6920】レーザー テックですが株価は軟調、【8035】東京エレクトロン、【6857】 アドバンテスト、【6146】ディスコなども売られました。【6861】 キーエンスも下落。【9107】川崎汽船が安く、【7203】トヨタ
動車も冴えない動きとなりました。半面、【9501】東京電力ホー ルディングスが売買代金を高水準にこなし値を飛ばしたほか、
【3778】さくらインターネットの上値追いも継続。【8306】三菱 UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調。【8630】 SOMPOホールディングスが大きく上値を伸ばしました。

【12月6日水曜】
《本日の国内株式市場》 は、前営業日までの地合いとは打って変わって日経平均株価は急速 な切り返しをみせました。前日の米国株式市場では米長期金利の低 下を背景にハイテク株が強さを発揮、NYダウは安かったもののナ スダック総合株価指数はプラス圏で着地しました。米10年債利回り は4.1%台まで低下しており、株式市場の相対的な割高感が緩和さ れ、グロース株中心に投資資金が誘導されました。これを受けて国 内株式市場でも市場センチメントが改善しました。取引時間中に米 株価指数先物が強い動きを示していたことも追い風となったほか、 今週末のメジャーSQ算出を控え、先物を絡めた買い攻勢が顕著で 全体指数を押し上げました。
【業種別】 では全業種が上昇しており、特に精密機器、電気・ガス、証券・商 品先物が強い上昇。海運、鉱業、陸運などは相対的に見劣りする上 昇となりました。
【個別銘柄】 では、4営業日連続で4,000億円超の売買代金をこなした【6920】 レーザーテックが5%を超える上昇をみせたほか、【8035】東京エ レクトロン、【6857】アドバンテストなど半導体製造装置関連が高 い。【7203】トヨタ自動車が活況高、【3778】さくらインターネッ トの物色人気が際立っており、大商いで値上がり率トップに買われ ました。 半面、【7550】ゼンショーホールディングスが下落、【4911】資生 堂も軟調。【7453】良品計画も冴えない動きとなりました。 【8600】トモニホールディングスが急落、【9110】NSユナイテッ ド海運なども利食われました。
【12月5日火曜】
《本日の国内株式市場》

終始売り優勢となりました。前日の米国株式市場では米長期金利の 上昇を背景にハイテク株中心に売りがかさみ、特に半導体関連大型 株の下げが目立ちました。これを受けて国内株式市場でも同関連の 一角などリスク回避の戻り売りが続きました。日経平均株価は一時 500円あまり下落する場面もありましたが、取引時間中はドル・円 相場が円安方向に振れたことで、輸出セクター中心に株価の下支え 材料となりました。また、先物主導で売りがかさみ全体相場を押し 下げましたが、アジア株式市場では香港ハンセン指数などの下げが 目立ち、その連想で見切り売りを誘発した部分もあったようです。 【業種別】 では陸運、ゴム製品、食料品などが上昇した一方、精密機器、鉄鋼、 機械などが下落しました。
【個別銘柄】 では、大商いの【6920】レーザーテックが6営業日ぶりに反落した
ほか、【8035】東京エレクトロン、【6857】アドバンテスト、 【6146】ディスコなど半導体製造装置関連の主力株の下げが目立ち ました。【6723】ルネサスエレクトロニクスも安い。【6098】リ クルートホールディングスも値を下げました。半面、【3788】さく らインターネットが終盤急速に上げ幅を縮めたものの続伸、 【5838】楽天銀行が活況高、【5741】UACJも買われました。 【9024】西武ホールディングスも高い。
【12月4日月曜】
《本日の国内株式市場》 はリスク回避ムードの強い地合いとなりました。前週末の欧州株式 市場が文字通りの全面高に買われたほか、米国株式市場でも米長期 金利の一段の低下を好感してNYダウ、ナスダック総合株価指数

もに上昇、特にダウは連日の年初来高値更新と好調でした。注目さ れた前週末のパウエルFRB議長の講演はタカ派的な内容ではなく、
投資家心理にプラスに働いた形となりました。ただ、金利低下を背 景に外国為替市場ではドルが売られ、足もと円高傾向を強めたこと が、本日の国内株式市場では自動車やハイテクなど輸出セクター中 心に逆風となりました。今週は米国で雇用関係の指標が相次ぐこと や、週末にはメジャーSQ算出を控え、先物主導で不安定な値動き となることも予想されます。そのため足もとでは積極的な買いが見 送られた面もあるようです。
【業種別】 では、海運、不動産、小売などが上昇した一方、輸送用機器、鉱 業、銀行などが大幅に下落しました。
【個別銘柄】 では、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ、【8316】三 井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが売られ、【7203】 トヨタ自動車も下値を探る展開となりました。【8035】東京エレク トロン、【6146】ディスコなども売りに押されました。半面、売買 代金で群を抜く【6920】レーザーテックが買い優勢だったほか、 【9107】川崎汽船など海運株が物色人気を集めました。【6315】T OWAがしっかり、【7735】SCREENホールディングスも値を 上げました。他にも、【3778】さくらインターネットは大幅高に買 われ、【3696】セレスはストップ高となりました。
来週の見通し(12月11日以降)
来週の日経平均株価軟調な展開になりそうです。
イベントとしては12日~13日のFOMCと14日のECB理事会が注目さ れます。ただ、今週、植田日銀総裁の発言を受けてドル円の動きが
荒くなったことから、日本株を見る上では、翌週の日銀金融政策決

定会合(18日~19日)が強く意識されます。米国に関しては今回は政 策金利の据え置きが濃厚で、サプライズを予想する見方は少ない。
無難に消化できれば、米国の長期金利は低下して米国株は上昇する 公算が大きい。ただ、その場合、為替市場では円高(ドル安)が進み
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やすくなります。現状では日本株の値動きだけが不安定となってい るだけに、外部環境次第ではリバウンド狙いの買いは入ると思われ ます。ただし、日銀会合を前にしては、上がれば戻り売り、上がら なくてもリスク回避の売りが出てきやすくなります。弱材料に対す るネガティブな反応が大きい週になると予想します。