バンブーズブログ

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【024年6月10日株レポート】


■本日の株式相場状況 「リスク選好で8割の銘柄上昇も商いは低調!」
10日の国内株式市場で日経平均株価は反発し、前週末比354円23銭 高の3万9,038円16銭で取引を終えました。
《本日の国内株式市場》 はリスクを積極的に取る動きが強まりました。前週末発表された5
月の米雇用統計は市場コンセンサスを上回る内容で米長期金利の上
昇が顕著となりましたが、
《米国株式市場》
は比較的底堅い動きだったことで投資家の過度な不安心理が緩和さ
れました。
外国為替市場》 でドル買いを誘発し、足もと1ドル=157円前後まで円安が進んだこ
とも輸出セクター中心に追い風となりました。
《今週は》 FOMCや日銀の金融政策決定会合が予定されるほか、週末にメ ジャーSQ算出を控え、先物を絡めた投機的な売り買いも観測され
ています。ただ、指数売買の影響を受けにくい中小型株物色も活発 でした。値上がり銘柄数は1,300を超え、プライム上場企業の8割を
占める銘柄が上昇する結果となりました。 【業種別】では保険、石油・石炭、倉庫・運輸などが強い上昇。下 落は海運1業種のみで、証券・商品先物や医薬品が小幅な上昇にと どまりました。

【個別銘柄】 では、本日も断トツの売買代金をこなした【6920】レーザーテック
が続伸、【6526】ソシオネクスト、【6857】アドバンテストなども 強調展開を見せました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・グ ループや【8316】三井住友フィナンシャルグループなどメガバンク や、【8750】第一生命ホールディングスなど大手生保も上昇しまし た。 半面、【6146】ディスコが値を下げ、【9509】北海道電力も冴え ない動き。【6758】ソニーグループも軟調に推移しました。 【4452】花王が大幅安となり、【4661】オリエンタルランドの下 げも目立ちました。
【チャート分析】
10日の日経平均株価・日足は「中陽線」となりました。薄商いの中 で値幅が出ており、明日は反動にも警戒を払う必要がありそうで
す。ただ、安値でも25日移動平均線は割り込んでいない上に、終値 では75日移動平均線を上回っており、テクニカル面からは先の上昇 に期待の持てる動きとなっています。米国では明日11日からFOMC が開催されますが、結果を確認するまでは売りづらくもあります。 目先は25日移動平均線を支えに下値が固くなってくると思われる 中、5月20日につけた直近高値の3万9,437円を上回るような動きが 見られるかに注目したいところです。
プライム市場の売買高は13億2,952万株、売買金額は概算で3兆3,195 億円でした。
10日新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は続伸しま した。終値は前週末比4.14ポイント高の625.78でした。今週発表さ れる日米の金融政策を控え、午後にかけても様子見ムードは続き、

横ばい圏で推移しました。前週末に発表された5月の米雇用統計で 非農業部門の雇用者数の伸びは市場予想を上回りました。市場では
「市場予想は上回ったものの、労働市場の過度な逼迫感は後退して いる。米連邦準備理事会(FRB)は年内に利下げをするという期待は
残ったため、新興株を含めて株式が売り込まれることはなかった」 との声がありました。
【グロース市場】 では【6027】弁護士ドットコムや【176A】レジルは下落しまし た。一方、【9164】トライトや【7342】ウェルスナビは上昇しま した。