バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

《10月第2週日経平均株価振り返り》来週の見通し

 


10月13日金曜
《13日の国内株式市場》
日経平均株価は反落し、前営業日比178円67銭安の3万2,315円99銭で終えました。


前日の米国株式市場では、NYダウが173ドル安と下落しました。米9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、米金融引き締め長期化への警戒感が台頭しました。この流れを受け継ぎ、日経平均株価軟調に推移しました。前営業日までの3日間で1,500円近く上昇していたことから3万2,500円に接近する水準では利益確定売りが膨らみました。それだけではなく、イスラエル軍パレスチナ自治区ガザ地区に地上侵攻する姿勢を強めていることも、中東情勢の緊迫化につながる動きとして警戒されました。
【業種別】
ではプラスは鉱業1業種のみで、海運や精密機器の下げが限定的となりました。一方、繊維、サービス、ゴム製品などの下げが目立ちました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックや【6857】アドバンテストが安く、【9984】ソフトバンクグループが軟調。【3382】セブン&アイ・ホールディングスの決算は堅調でしたが材料出尽くし感から売りが先行する動きとなりました。半面、【6861】キーエンスや【6273】SMCが高く、【7735】SCREENホールディングスがしっかり。また、上期の見通しを引き上げた【6814】古野電気が急伸しました。

 


10月12日木曜
《12日の国内株式市場》
日経平均株価は続伸し、前営業日比558円15銭高の3万2,494円66銭で終えました。


本日は日経平均株価が朝方高く始まった後も先物主導で一貫して下値を切り上げる展開で、3万2,000円台半ばで高値引けとなる終始リスク選好ムードの強い地合いでした。前日の米国株式市場では、物価指標の発表を受けて金融引き締め長期化への警戒感が後退、米長期金利の低下を背景にハイテク株を中心として買いが優勢となり、これを引き継いで国内株式市場でも半導体関連株を主軸に全体相場が押し上げられる形となりました。明日のオプションSQ算出を前に損失確定目的の空売り買い戻しを誘発、後場の取引では、先物に引っ張られる格好で日経平均株価は一貫して水準を切り上げる動きとなりました。
【業種別】
では電気機器、機械、輸送用機器などが上昇した一方、鉱業、海運、パルプ・紙などが下落しました。
【個別銘柄】
では、6,000億円を超える記録的な売買代金をこなした【6920】レーザーテックが連日の急伸となったほか、売買代金2位の【8035】東京エレクトロンといった半導体主力株が軒並み高。【7011】三菱重工業が買い人気を集め、【6501】日立製作所も大きく買われました。半面、【9101】日本郵船利食いに押され、【1605】INPEXも冴えない展開。【7769】リズムが急反落で値下がり率トップとなりました。他にも、【2670】エービーシー・マートなども大きく値を下げました。

 

 


10月11日水曜
《本日の国内株式市場》
は前日の欧米株高を受けリスク選好ムードのなか、日経平均株価は上値指向を継続しました。米国株式市場では米長期金利が低下傾向にあることが好感されています。FRB高官の相次ぐハト派的な発言で米金融引き締め長期化に対する懸念が和らいでおり、国内株式市場でもマーケットのセンチメントが改善しました。取引時間中にアジア株式市場が堅調な値動きを示したこともプラスに働いたもようです。ただ、戻り売り圧力も強い様子も窺えます。日経平均株価は一時300円近い上昇を示し3万2,000円台に乗せましたが、これは半導体関連の値がさ株などの上昇に押し上げられた感もあり、大引け時点で値下がり銘柄数が値上がり数を1,000以上も上回りました。【業種別】
では、ゴム製品、精密機器、輸送用機器などが上昇した一方、海運、鉄鋼、倉庫・運輸などが下落しました。
【個別銘柄】
では、4,000億円近い群を抜く売買代金をこなした【6920】レーザーテックが大幅高に買われたほか、【8035】東京エレクトロンなどの半導体主力株が高い。【9984】ソフトバンクグループが買い優勢だったほか、【7203】トヨタ自動車も堅調な動きとなりました。他にも、【7769】リズムが値上がり率ダントツに買われ、【6264】マルマエも大幅高となりました。半面、【9107】川崎汽船が大きく利食われたほか、【8316】三井住友フィナンシャルグループなどのメガバンクが安く、【6861】キーエンス軟調な展開となりました。他にも、【6997】日本ケミコンが値下がり率トップに売り込まれ、【6035】アイ・アールジャパンホールディングスも大幅安となりました。

 


10月10日火曜
《本日の国内株式市場》
は朝方からリスク選好の地合いで、日経平均株価は買い先行で始まった後、先物主導で一貫して上げ幅を広げる展開となりました。祝日をはさみ3連休明けとなった国内株式市場でしたが、前週末と週明けに米国株式市場が上値指向を鮮明としたことで、空売り筋の買い戻しを誘発しました。前週末に発表された米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回ったものの、米国株式市場ではNYダウなど主要指数が結局高く引け、その後、中東の地政学リスクが顕在化した後も上値指向が続きました。国内株式市場でも売り方が高水準にショートポジションをとっていた関係で、その買い戻しが全体指数を押し上げる格好となりました。時間外で米長期金利が低下したことも追い風となったようです。


【個別銘柄】では、本日も群を抜く売買代金をこなした【6920】レーザーテックが大幅高に買われたほか、【8035】東京エレクトロンなど半導体主力銘柄が値を飛ばしました。【7203】トヨタ自動車が商いを伴い上昇、【7011】三菱重工業も買いを集めました。【8001】伊藤忠商事が活況高となりました。半面、【6506】安川電機軟調、【9201】日本航空など空運株も売りに押されました。他にも、【6264】マルマエが大幅安、【7522】ワタミなども値を下げました。


来週の見通し(10月16日以降)


来週の日経平均株価は方向感に欠ける展開になりそうです。国内は小売などの決算発表が一巡して材料難となります。米国では金融株やテスラ、ネットフリックスなど、台湾ではTSMCが決算を発表予定で、これら海外企業の決算を受けた反応や米国の長期金利をにらみながらの一進一退が続くと予測します。今週の日経平均株価が週間で大きく上昇したことで、9月後半から10月にかけての下げに関しては一巡感が出てきました。また、国内では10月後半から3月決算企業の上期業績が出始めます。来週に関しては「待ち」の姿勢が強まる分、明確なトレンドは出てこないと思われますが、地合いの改善と先のスケジュールから売りは出しづらい地合いになるとみており、下値は堅いと予想します。


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