バンブーズブログ

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米国株、ダウ続伸し36ドル高 金利低下が支えも上値重く ナスダック続伸


 
 
#米国・欧州株概況 #海外 #マーケット
2024/6/28 5:53
【NQNニューヨーク=川上純平】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前日比36ドル26セント(0.09%)高の3万9164ドル06セントで終えた。米長期金利が低下(債券価格は上昇)し、ハイテク株の一部に買いが入った。半面、半導体株の下げが目立った。積極的に買いを入れる材料に乏しく、ダウ平均は小幅な上昇にとどまった。

27日の米債券市場では堅調な国債入札に加え、同日発表の米経済指標が景気の減速を示したとの受け止めもあって長期金利が低下した。金利と比べた株式の相対的な割高感が薄れたのは米株相場を下支えした。ダウ平均の構成銘柄では、セールスフォースとアマゾン・ドット・コムが上昇した。ボーイングシスコシステムズ、ユナイテッドヘルス・グループなど相対的に出遅れ感のあった銘柄への買いもダウ平均を押し上げた。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体マイクロン・テクノロジーが大幅に下落した。26日夕に発表した2024年3〜5月期決算にあわせて示した業績見通しが慎重だと受け止められた。人工知能(AI)向け半導体による業績拡大への期待が大きかっただけに、利益確定の売りが出やすかった。エヌビディアやクアルコムなど他の半導体株も下げ、米株相場の上値を抑えた。

アトランタ連銀のボスティック総裁は27日、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策について「10〜12月期に利下げする可能性が高い」との認識を示した。今後の経済指標次第で妥当な政策は変わると付け加えたが、市場ではFRBが9月に利下げに動くとの期待がやや薄れ、株式相場の重荷になった。

27日夜には大統領選に向けた候補者によるテレビ討論会が開かれる。28日には5月の米個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。いずれも相場に与える影響が大きく、積極的な売買が手控えられたのもダウ平均が方向感を欠く要因になった。

そのほかでは、ハネウェル・インターナショナルとトラベラーズが上昇した。一方、ビザやゴールドマン・サックス、メルクには売りが出た。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。前日比53.528ポイント(0.30%)高の1万7858.684で終えた。メタプラットフォームズやネットフリックスが上昇した。