バンブーズブログ

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【2024年7月17日株レポート】

■本日の株式相場状況
半導体株売られるも中小型株に物色の矛先!」
17日の国内株式市場で日経平均株価は反落し、前営業日比177円39 銭安の4万1,097円69銭で取引を終えました。
本日の《国内株式市場》 は朝方取引開始前はリスクオンムードに包まれていました。前日の 米国株式市場でNYダウが700ドル超の大幅高をみせたことで、この 地合いを引き継ぐことが期待されましたが、後場寄り後に日経平均 株価は値を消しマイナス圏に沈みました。ここまで相場の牽引役を 担ってきた半導体セクターへの売り圧力が一気に強まり、全体相場 を押し下げる格好に。米国の対中半導体規制強化の動きが伝わり、 これが嫌気されたようです。一方、トランプ・トレードの流れは健 在で、防衛関連株が大手を中心に買われ、内需の不動産や建設株に も投資資金が流入TOPIXは終始強調展開となり続伸して引けてい ます。また、中小型株への物色人気を映し値上がり銘柄数はプライ ム市場全体の7割を占めました。
【業種別】 では繊維、不動産、建設などが上昇した一方、電気機器、保険、海 運などが下落しました。
【個別銘柄】 では、売買代金首位となった【8035】東京エレクトロンをはじめ2 位の【6146】ディスコ、3位の【6920】レーザーテックと上位3位 を占めた半導体製造装置関連株が揃って大幅安。【6871】日本マイ

クロニクスが値下がり率トップとなり、【6323】ローツェも売り込 まれました。
半面、【7011】三菱重工業が堅調、【7012】川崎重工業も商いを伴 い大幅高に買われました。【7003】三井E&S、【7013】IHIが 活況高。このほか【6301】コマツも物色人気。【6240】ヤマシン フィルタが出来高を膨らませ急騰、【4880】セルソースも値を飛ば しました。
【チャート分析】
17日の日経平均株価・日足は「小陰線」となりました。明日は台湾 のTSMCが決算発表を予定しているほか、日本でも引け後に 【6146】ディスコが1Q決算を発表予定。ディスコは売買代金上位 の常連にもなっているだけに、半導体株の振れ幅は大きくなると思 われます。本日の動きを見る限り、半導体株が一段安になったとし ても、それを理由に全体が大崩れすることはなさそうです。むし ろ、半導体株を見切って他に資金が向かうことで、全体としては底 堅さを増すことが期待できると考えます。プラスで終えたTOPIXは 5日移動平均線より上で推移しているだけに、目先は日経平均株価 よりもTOPIXの値動きに注意を払っておきたいところです。
プライム市場の売買高は16億8,632万株、売買金額は概算で4兆4,302 億円でした。
17日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は4営業日 続伸しました。終値は前営業日比13.78ポイント(2.02%)高の695.11 でした。4月10日以来、約3ヶ月ぶりの高値となりました。米連邦準 備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に金利の先高観が後退するなか で、米中小型株が上昇しているのが見直し買いを誘いました。新興 銘柄の出遅れ感に着目する声も多く、本日は日経平均株価後場に 弱含む局面でもグロース指数は堅調さを維持しました。

【グロース市場】 では、【7342】ウェルスナビ、【6027】弁護士ドットコムが上昇
しました。半面、【4894】クオリプス、【9164】トライトが下落 しました。