バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

【2024年7月11日株リポート】


■本日の株式相場状況
「世界株高の流れに乗り最高値圏を快走!」
11日の国内株式市場で日経平均株価は3営業日続伸し、前営業日比
392円03銭高の4万2,224円02銭で取引を終えました。
《国内株式市場》
は目先高値警戒感が拭えないなかでもリスクオン相場が続いていま
す。前日の欧州株式市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株式市
場もその流れを継いで強気優勢の地合いが鮮明となったことから、
投資家心理に追い風となっています。
《米国株式市場》
ではパウエルFRB議長が下院での議会証言を行いましたが、労働市
場の需給緩和に言及するなどタカ派的ではないとの見方が広がり、
FRBによる早期利下げ期待が強気相場を後押ししました。国内株式
市場もこれに追随しました。そうしたなか、為替市場では朝方は一
円高方向に押し戻されたものの、その後再び1ドル=161円台後半
へと円安に振れ、輸出セクター中心にポジティブ材料となりまし
た。もっとも、日本時間今晩に6月の米CPI発表を控え、この結果
を見極めたいとの思惑から、取引終盤は持ち高調整の大口売りが出
日経平均株価は上げ幅を縮小して着地しています。
【業種別】
では鉱業、パルプ・紙、金属製品などが上昇した一方、保険、証
券・商品先物、海運などが下落しました。
【個別銘柄】
では、売買代金首位となった【6146】ディスコが大きく水準を切り
上げたほか、【6920】レーザーテック、【8035】東京エレクトロ

ン、【6526】ソシオネクスト、【6723】ルネサスエレクトロニクス
など半導体主力銘柄に物色の矛先が向かいました。
半面、【7011】三菱重工業が引き続き利益確定売りに下値を探る
展開となり、【6857】アドバンテスト、【6501】日立製作所など
も冴えない。【6098】リクルートホールディングスもやや売りに押
されました。
【チャート分析】
11日の日経平均株価・日足は「中陽線」となりました。日経平均
価は3営業日連続で3桁の上昇。4万2,000円の節目も難なく超えてき
ました。足元高値圏で推移していた銘柄には利益確定売りも出てき
たが、全体としてはしっかりとした動きが続きました。10日の米国
株は利下げ期待から強い上昇となりましたが、本日発表の米6月消
費者物価指数(CPI)が市場予想を下回るようなら、その期待は一段
と高まりそうです。
プライム市場の売買高は18億0,716万株、売買金額は概算で4兆7,090
億円でした。
11日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は3営業日
ぶりに反発しました。終値は前営業日比1.35ポイント(0.21%)高の
655.86でした。同日の日経平均株価東証株価指数(TOPIX)が連日
で最高値を更新し「ダブル最高値」となり、投資余力が高まった個
人投資家などの買いが新興株にも波及しました。ただ、上値を追う
動きは限られました。東証プライムの値上がり銘柄は全体の8割ほ
どでしたが、東証グロースは5割にとどまりました。市場では東証
プライムの大型株への物色が中心で、新興市場の小型株を積極的に
買う雰囲気は乏しいとの見方がありました。

【グロース市場】
では、【4425】Kudan、【9164】トライトが上昇しました。
一方、【5242】アイズや【6027】弁護士ドットコムが下落しまし
た。