■本日の株式相場状況
「エヌビディア決算前で様子見ムードも続伸!」
28日の国内株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比83円14銭 高の3万8,371円76銭で取引を終えました。
《本日の国内株式市場》 は様子見ムードの強い地合いで狭いゾーンでのもみ合いに終始しま した。
《前日の米国株式市場》 はNYダウが午前中は下値を探る展開となりましたが午後の取引で 下げ渋り、大引けはわずかながらプラス圏で着地、連日での史上最 高値更新となりました。ただ、米半導体大手エヌビディア(NVDA) の決算発表を控え総じて模様眺めムードが強く、本日の国内株式市 場もそれを引き継ぐ展開となりました。朝方はドル安・円高方向に 振れていた
《為替市場》 も、取引時間中に漸次円安方向に押し戻される形となり、主力輸出 株などの買い戻しにつながりました。月末を控え年金資金のリバラ ンスの買いなども観測され、結局日経平均株価は上昇に転じて取引 を終えました。TOPIXもプラス圏で引けましたが、値上がり銘柄数 は600にとどまり値下がり銘柄数を大幅に下回っています。また、 売買代金も前日に続き3兆2,000億円台と低調でした。
【業種別】 では輸送用機器、電気機器、保険業、医薬品、精密機器などが上昇 した一方、パルプ・紙、石油・石炭製品、鉱業、金属製品、水産・ 農林業などが下落しました。
【個別銘柄】 では、売買代金トップの【6920】レーザーテックが堅調、【6146】
ディスコも後場に入り上昇に転じました。【7203】トヨタ自動車は 商いを伴い買いが優勢でした。このほか、【5535】ミガロホール ディングスが値上がり率トップに買われ、【6473】ジェイテクトが 引き続き中期経営計画が材料視されて買われました。半面、 【9984】ソフトバンクグループが売りに押され、【7003】三井E& Sが利食われ、【7974】任天堂も値を下げました。また、原油価格 下落を受けて【5019】出光興産、【1605】INPEXなど資源関連 銘柄が下落しました。
【チャート分析】
28日の日経平均株価・日足は「小陽線」となりました。日経平均株 価は取引終了にかけて強含みました。時価総額上位の銘柄で構成す
る「TOPIXコア30」の上昇率が相対的に目立つなど、市場では月末 を控え、国内年金から保有資産に占める国内株式のウエートを高め
るための買いが入っているとの観測が聞かれました。また、エヌビ ディアの決算通過後の日本株の反応が読み切れず、相場が大きく動 く可能性も警戒され持ち高調整の売りが出やすくなりました。
プライム市場の売買高は13億7,271万株、売買金額は概算で3兆2,680 億円でした。
28日新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は5営業日ぶ りに反落しました。終値は前営業日比15.66ポイント(2.30%)安の 664.64でした。27日まで4営業日続伸しており、一旦利益を確定す る売りが優勢となりました。午前に前営業日比2%安まで下落し、 午後はさらに下げ幅を広げました。「新興市場の買い残のポジショ ンは少なく、利益を確定する売りは続きにくいだろう。」との見方 もでています。
【グロース市場】
では、【141A】トライアルホールディングスが上昇しました。半 面、【9166】GENDAや【215A】タイミーは下落しました。