NYダウ、反発し358ドル高 自律反発狙いの買い
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2025/1/14 0:51 (2025/1/14 7:22 更新)
【ニューヨーク=野一色遥花】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比358ドル(0.9%)高の4万2297ドルで引けた。10日の株価急落を受け、自律反発狙いの買いが入り相場の支えとなったほか、米銀決算を前に好決算を期待した買いが進んだ。
前営業日の10日にダウ平均は2%下げ、12月中旬以来の下げ幅を記録した。13日には自律反発狙いの買いが一部主力株に入った。大幅な下落を受け、売り持ちを膨らませた投資家が買いに入った。
米医療保険最大手ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)株は4%上がり相場を先導した。10日に公的医療保険を管轄するメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が26年に政府から保険会社への支払額を増やす案を発表したことが好感された。UNHは16日に決算発表を控える。
今週に銀行大手の多くが決算発表を控える。好決算が見込まれ、銀行株が相場の支えとなった。JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスが相場を引き上げた。
高金利は重荷となった。13日の米債券市場で長期金利が高水準となっていることもあり、取引開始直後に相場が下げる局面もあるなど、投資家は引き続き金利の先行きに警戒感を抱いている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は0.4%下げ4日続落した。エヌビディア株は2%安となった。バイデン政権が13日、人工知能(AI)向け半導体に関する輸出規制見直し案を発表した。エヌビディア製品の輸出が打撃を受けるとの見方から相場の重荷となった。