成年後見人とは 財産管理や契約締結担う
きょうのことば
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2025/1/14 2:00
▼成年後見人 認知症や知的障害など判断能力が不十分な人に代わり、財産管理や介護サービスの契約締結、医療費の支払いなどをする。2000年4月に始まった制度で、同時にスタートした介護保険制度とともに、高齢化に対応する「車の両輪」に位置付けられている。
本人の判断能力に応じて、保護の必要性が高い順に「後見」「保佐」「補助」の3段階があり、本人や配偶者、4親等以内の親族などが家庭裁判所に成年後見人や保佐人、補助人の選任を申し立てる。本人に身寄りがない場合などは市区町村長が申し立てることができる。弁護士や司法書士、社会福祉士などの専門職が選任される場合が多い。
内閣府の高齢社会白書によると、認知症の高齢者数は22年に約443万人。一方で最高裁によると、成年後見制度の利用者数は23年末時点で約25万人にとどまる。現行制度は本人の判断能力が回復しない限り利用をやめられないなど使い勝手の悪さが指摘されており、法制審議会(法相の諮問機関)の民法部会で見直しに向けた議論が進む。
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