本日の株式相場状況
「日経平均株価は大幅続落、米金融政策の不透明感を嫌気!」
4日の国内株式市場で日経平均株価は続落し、前営業日463円65銭安の2万7,199円74銭で終えました。
本日の国内株式市場は一時2万7,000円近くまで売られ、600円を超す下落となる場面がありました。ただ、後場に入りやや下げ幅は縮小した様子でした。2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され0.75%の利上げが明らかにされましたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は会見で利上げの一時停止を検討するのは「非常に時期尚早」と発言しました。このFOMCの結果は、タカ派的と受け止められ、NYダウは2日に500ドルを超える急落となり3日も下落しました。国内株式市場は3日が休場だったことから、この日は休み中の海外市場の下落を織り込む形で下げ幅は拡大しました。また、今晩は米10月雇用統計が発表されることから、売買を手控える動きも見受けられました。
【業種別】
は空運、非鉄金属、卸売などが上昇した一方、ガラス・土石、水産・農林、精密機器などが大きく下落しました。
【個別銘柄】では、【6920】レーザーテックや【8035】東京エレクトロンなどの半導体関連株が安く、【9984】ソフトバンクグループや【7203】トヨタ自動車などが値を下げました。【6954】ファナックといった機械株も下落しました。その他にも、下方修正を発表した【5201】AGCが急落しました。半面、【5726】大阪チタニウムテクノロジーズや【7211】三菱自動車工業など業績増額修正銘柄が買われ、【8058】三菱商事や【8031】三井物産などの商社株も買われました。その他にも、今期は営業黒字を達成できる見込みとなった【7859】アルメディオが買いを集めてストップ高となりました。
【チャート分析】
4日の日経平均株価・日足は「中陰線」となりました。日足・一目均衡表の雲領域(下限2万7,211円71銭)を下回った一方、200日移動平均線(2万7,164円15銭)を終値で上回ったほか、ローソク足は長めの下ヒゲを伴っており、粘り腰をうかがわせます。上向きの25日移動平均線(2万6,982円61銭)も支えとなりました。今後、厚みを増してくる一目均衡表の雲を早期に上抜けできるかが焦点になりそうです。
東証プライム市場の売買高は16億3,916万株、売買金額は概算で3兆7,036億円でした。
4日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は小幅ながら6営業日続落しました。終値は前営業日比6.29ポイント(0.85%)安い731.56でした。米連邦準備理事会(FRB)が0.75%の利上げを決め、金融引き締めの長期化への警戒感が高まりました。長期金利の上昇が逆風になる新興企業向け市場の主力銘柄に売りが出ました。
【東証グロース市場】では、【4393】バンク・オブ・イノベーション、【2150】ケアネットが売られました。一方、【4194】ビジョナル、【7157】ライフネット生命保険が上昇しました。