【2022年11月2日株レポート】
本日の株式相場状況
「日経平均株価は小幅反落、FOMC目前で買いが見送られる展開に!」
2日の国内株式市場で日経平均株価は反落し、前営業日15円53銭安の2万7,663円39銭で終えました。
本日の国内株式市場は、日経平均株価が前営業日終値をはさみ狭いレンジでの推移となりました。前日の米国株式市場では発表された経済指標が事前予測を上回ったことで、金融引き締めに対する警戒感が買いを手控えさせました。FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を目前に控え、積極的に買い向かう動きは見られず、小幅に安い水準で推移しました。これを受けて国内株式市場でも模様眺めムードの強い展開に。好決算を発表した銘柄に投資資金が集まり全体相場を支えましたが、それ以外は総じて買いが見送られる地合いでした。取引開始直後から為替が急速な円高に振れましたが、株式市場に与える影響は限定的でした。
【業種別】
では鉱業、鉄鋼、水産・農林などが上昇した一方、精密機器、サービス、化学などが下落しました。
【個別銘柄】
では、【6758】ソニーグループが大幅に買われ、【9984】ソフトバンクグループも買いが優勢となりました。【8130】サンゲツが値上がり率トップに買われ、【5480】日本冶金工業も値を飛ばしました。その他にも、上方修正と増配を発表した【7270】SUBARUが後場急騰しました。半面、【6920】レーザーテック、【8035】東京エレクトロンなどの半導体製造装置関連株が値を下げ、【4452】花王が大幅安となりました。その他にも、通期見通し据え置きが失望となった【2220】亀田製菓が後場に入り急落しました。
【チャート分析】
2日の日経平均株価・日足は上下に短いヒゲを伴う「中陽線」となりました。終値は2万7,663円39銭。前営業日に引き続き、75日移動平均線(2万7,549円69銭)を維持し、底堅さが確認されます。一目均衡表では雲の中にローソク足が入り、雲を上抜けられるかが注目されており、雲を上抜けられれば上昇相場のシグナルが点灯し、目先の日経平均株価は節目の2万8,000円を試す展開が見込まれます。
東証プライム市場の売買高は14億3,069万株、売買金額は概算で3兆1,3798億円でした。
2日の新興企業向け株式市場で東証マザーズ指数は5営業日続落しました。終値は前営業日比7.61ポイント(1.02%)安い737.85でした。前日の米株安が投資家心理の重荷となり、国内の新興企業向け市場でも売りが優勢でした。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に様子見ムードでした。
【東証グロース市場】
では、【4480】メドレー、【4194】ビジョナルが売られました。一方、【4478】フリー、【4475】HENNGEが上昇しました。