バンブーズブログ

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NYダウ反落、198ドル安 求人件数減り景気に懸念


 
 
2023/4/5 5:17 (2023/4/5 5:57 更新)

【NQNニューヨーク=横内理恵】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比198ドル77セント(0.6%)安の3万3402ドル38セントで終えた。4日発表の2月の米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が市場予想以上に減り、米景気の急減速を示したと受け止められた。ダウ平均は前日までの4営業日で1200ドルあまり上昇しており、主力銘柄には利益確定の売りも出やすかった。

JOLTSでは求人件数が993万件と2カ月連続で減った。1000万件を下回るのは2021年5月以来となり、1050万件程度を見込んでいた市場予想にも届かなかった。3日には3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が20年5月以来の水準に低下しており、弱めの経済指標が続いたことで米景気の先行き不透明感が強まった。

JOLTSの発表後に米長期金利の指標である10年債利回りは0.1%あまり水準を切り下げ、3.3%台前半に低下する場面があった。長期金利の急低下を受けて、年後半に米景気が後退局面に陥るリスクが意識されたとの声もあった。サウジアラビアなど一部産油国が2日に自主減産を決め、米原先物相場が続伸したのも景気の重荷として嫌気された。

ダウ平均は325ドル安まで下げ幅を広げる場面があった。建機のキャタピラーが5%あまり下げ、1銘柄でダウ平均を80ドルほど押し下げた。化学のダウなども下げ、景気敏感株が全般に売られた。一方、バイオ製薬のアムジェンなど業績が景気に左右されにくいディフェンシブのヘルスケア関連などは上げ、ダウ平均は小高くなる場面もあった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、前日比63.126ポイント(0.5%)安の1万2126.327で終えた。電気自動車のテスラの下げが続いた。