バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ、続落で始まる 米企業業績や景気悪化への懸念


 
 
 
2023/4/20 22:59
米ニューヨークのウォール街=ロイター
【NQNニューヨーク=戸部実華】20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落して始まり、午前9時35分現在は前日比157ドル13セント安の3万3739ドル88セントで推移している。前日夕に発表した減益決算が嫌気された電気自動車のテスラが大幅安となるなど、企業収益を巡る懸念が相場の重荷となっている。朝方発表の米経済指標は市場予想を下回り、景気悪化を警戒した売りも出ている。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、テスラは9%近く下げる場面があった。2023年1〜3月期決算で純利益が大幅に減り、売上高は市場予想に届かなかった。米地域銀行のキーコープやザイオンズ・バンコーポレーションも決算が市場予想を下回り、ともに売られている。ダウ平均の構成銘柄では、20日朝に発表した決算で1株利益が市場予想に届かなかったクレジットカードのアメリカン・エキスプレスが大幅安で始まった。

20日朝に発表された米経済指標も景気懸念を強めた。4月のフィラデルフィア連銀の製造業景況指数はマイナス31.3と前月からマイナス幅が拡大し、市場予想(マイナス19.9)も下回った。週間の米新規失業保険申請件数は前週から増え、市場予想より多かった。一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は19日夜の講演で「インフレはまだ高すぎる」と述べ、米利上げの継続支持を示唆した。米金融引き締めが長期化し、景気が一段と悪化するとの懸念もくすぶっている。

半面、19日夕に発表した四半期決算で1株利益が市場予想を上回ったIT(情報技術)のIBMは買われている。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落して始まった。