バンブーズブログ

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市川猿之助さん救急搬送 父・段四郎さんと母は死亡


 
 
 
2023/5/18 11:48 (2023/5/18 21:02 更新)
市川猿之助さん
歌舞伎役者の市川猿之助さん(47)が18日午前10時すぎ、東京都目黒区の自宅で意識がもうろうとした状態でマネジャーに発見され、病院に搬送された。警視庁によると、命に別条はない。猿之助さんの両親も自宅内で倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。警視庁が詳しい状況を調べている。

捜査関係者によると、猿之助さんは半地下にある自室のクローゼット内で発見され、近くに遺書のような書き置きが見つかった。文末に猿之助さんの名前があった。

母親(75)は自宅で、父親の歌舞伎役者、四代目市川段四郎さん(76)は搬送先の病院で、それぞれ死亡が確認された。2人は2階のリビングの床に並んだ状態で布団が掛けられていた。目立った外傷は確認されていない。室内に荒らされた痕跡はないという。

警視庁は2人の遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。猿之助さんは両親との3人暮らしとみられる。

市川段四郎さん=共同
段四郎さんは1957年に市川亀治郎の名で初舞台。市川団子をへて69年に四代目段四郎を襲名した。古典からスーパー歌舞伎まで幅広く活躍。古風な芸風で、貫禄ある落ち着いた脇役を得意とした。

代表的な役として「神霊矢口渡」の頓兵衛、「俊寛」の瀬尾など。2016年に旭日双光章を受けた。

明治座の公演、休演も 松竹「情報把握努める」

市川猿之助さんの昼公演が中止になった明治座(18日、東京都中央区
市川猿之助さんは東京・明治座で3日から始まった「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」に出演中だった。同公演の制作を手がける松竹は18日、「各方面からの情報把握に努めており、改めて報告します。多大なるご迷惑、ご心配をおかけしますことを深くおわび申し上げます」とコメントした。

市川段四郎さん夫妻の死去について、松竹は歌舞伎界を支えてもらったとした上で「痛切の極みです。謹んでご冥福を心よりお祈り申し上げます」とした。

明治座は同公演について19日昼の部を中止にすると発表した。18日昼の部は「体調不良」との連絡が入ったため急きょ休演し、同日夜の部は配役を変更して上演した。19日夜の部以降の公演については決まり次第、ホームページで公表するとしている。