バンブーズブログ

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NYダウ428ドル高、年初来高値更新 米消費の底堅さ好感


 
 
 
2023/6/16 5:22 (2023/6/16 5:49 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比428ドル73セント(1.3%)高の3万4408ドル06セントで終えた。年初来高値を更新し、2022年12月以来およそ6カ月ぶりの高値を付けた。朝発表の5月の小売売上高が個人消費の底堅さを示し、米景気への過度な悲観が薄れた。米長期金利が低下したことも高PER(株価収益率)のハイテク株の買いを誘った。上げ幅は一時500ドルを超えた。

【関連記事】5月の米小売売上高、0.3%増 2カ月連続でプラス
5月の小売売上高は前月比0.3%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.2%減)に反して増加した。前月(0.4%増)から鈍化したものの、米国の金融引き締め長期化観測があるなかで景気の底堅さが意識された。

欧州中央銀行(ECB)は15日の理事会で、8会合連続の利上げを決めた。米国も金融引き締め局面にあるが、「人工知能(AI)などの投資テーマがある米国株に欧州株から資金が移ってきている」(インガルズ・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏)との指摘が聞かれた。

米債券市場では、長期金利が前日終値(3.79%)から3.7%台前半に水準を切り下げた。金利の低下で相対的な割高感が薄れたハイテク株に買いが入った。ダウ平均の構成銘柄では、ソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルが買われ、いずれも上場来高値を更新した。

工業製品・事務用品のスリーエム、建機のキャタピラーなど景気敏感株が上昇。前日に急落した医療保険のユナイテッドヘルス・グループも高かった。一方、スポーツ用品のナイキとクレジットカードのアメリカン・エキスプレスは小幅安だった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸した。前日比156.344ポイント(1.1%)高の1万3782.821で終えた。連日で昨年4月以来およそ1年2カ月ぶりの高値となった。交流サイトのメタプラットフォームズやネット通販のアマゾン・ドット・コムが上げた。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も6日続伸した。前日比53.25ポイント(1.2%)高の4425.84と、連日で1年2カ月ぶりの高値を付けた。