《7月第4週振り返り》
7月21日金曜
《本日の国内株式市場》
で日経平均株価は続落し、前営業日比186円27銭安の3万2,304円
25銭で終えました。 前日の米国株式市場では、NYダウは9営業日続伸したものの、 ハイテク株は売られナスダック指数は下落しました。これを受け、国内株式市場もハイテク株を中心に軟調に推移しました。
【個別銘柄】
では、【8035】東京エレクトロンや【6920】レーザーテックが 安く、【4062】イビデンも軟調でした。他にも、【9984】ソフ トバンクグループや【9983】ファーストリテイリングが売られ ました。半面、前営業日に発表した決算が好感され【6594】ニ デックが急伸しました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・ グループや【8058】三菱商事が高く、【4565】そーせいグルー プが値を飛ばしました。
7月20日木曜
本日の国内株式市場は朝方から売り優勢の地合いを強いられました。前日の米国株式市場では景気敏感株を中心に買いが優勢で、NYダウは8連騰で節目の3万5,000ドル台を回復しましたが、一方で半導体株は軟調な動きで、SOX指数が下落したことから、国内株式市場では半導体関連株への売り圧力が強まりました先物主導のインデックス売りに加え、値がさ株が売られたことで全体指。数が押し下げられました。取引時間中に為替が円高方向に振れたことも輸出セクターにマイナス材料となったほか、来週の日米欧の金融政策決定会合を前に買い手控えムードとなりました。業種別では鉱業、鉄鋼、不動産などが上昇している一方、精密機器、電気機器、機械などが下落しています。
【個別銘柄】
では、群を抜く売買代金をこなした【6920】レーザーテックが大きく水準を切り下げたほか、売買代金2位となった【6857】アドバンテストの下げも目立ちました。このほか、【6526】ソシオネクストなどの半導体関連株への売りが目立ちました。【3778】さくらインターネットが値下がり率トップとなり、【6532】ベイカレント・コンサルティングの下げも目立ちました。半面、【9107】川崎汽船が頑強、【5401】日本製鉄も値を上げました。【3387】クリエイト・レストランツ・ホールディングスが大幅高、【5851】リョービや【6349】小森コーポレーションが買い優勢となりました。他にも、上方修正と増配を発表した【3320】クロスプラスが買いを集めてストップ高となりました。
7月19日水曜
《本日の国内株式市場》
は取引開始前からリスクオンのムードが強かったです。前日の欧州株式市場が一斉高に買われたほか、米国株式市場では金融株などをはじめ景気敏感株に買いが入り、NYダウが300ドルを超える上昇で7連騰と上げ足を強めました。これを引き継いで国内株式市場でも市場センチメントが強気に傾きました。日銀の植田総裁の発言を受け、来週の日銀金融政策決定会合で大規模金融緩和政策の変更に動く可能性が低いとの見方が広がり、取引時間中に外国為替市場で1ドル=139円台前半まで円安が進んだことも輸出株中心に追い風材料となりました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテック、【8035】東京エレクトロンなどの半導体関連が買われたほか、【9984】ソフトバンクグループも上昇しました。【7203】トヨタ自動車が堅調で、【9983】ファーストリテイリングも買い優勢となりました。他にも、【3299】ムゲンエステートがストップ高となり、【9107】川崎汽船も物色人気となりました。半面、【6963】ロームが安く、【5032】ANYCOLORも軟調となりました。【3548】バロックジャパンリミテッドも大きく値を下げ、【2764】ひらまつが下値を探る動きを見せました。
7月18日火曜
《本日の国内株式市場》
は前営業日が海の日の祝日に伴う休場だったことで3連休明けとなりましたが、主力株を中心に総じて買いが優勢でした。前営業日の米国株式市場ではNYダウが6営業日続伸し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数もダウを上回る上昇率を見せたことから、投資家心理が改善しました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテック、【6857】アドバンテストがしっかり、【8035】東京エレクトロンも買いが優勢となりました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンクが買われ、【8058】三菱商事などの商社株も上昇しました。他にも、【6814】古野電気も一時値幅制限いっぱいに買われ、【2884】ヨシムラ・フード・ホールディングスも大幅高となりました。
~来週の見通し(7月24日以降)~
来週の日経平均株価は波乱含みの展開になりそうです。25~26日にFOMCが開催され、27~28日に日銀金融政策決定会合が開催される予定となっています。日米で決算発表が本格化し、26日には今週荒い値動きとなったアドバンテストの1Q決算が出てきます。IPOも6社予定されており、慌ただしい週となります。FOMCに関しては、今回は利上げが濃厚と見られており、次回以降の利上げの有無に関する手がかりが得られるかどうかが焦点となりそうです。ダウ平均は足元で騰勢を強めている分、FOMC近辺では利益確定売りが優勢となりそうな部分もあります。『日銀会合』に関しては政策修正の有無が焦点となりそうです。直近で修正に対する警戒から円高が進んだ分、現状維持なら円安を呼び込んで日本株の買い材料となる展開が期待できます。FOMCがややタカ派と受け止められ、日銀会合は現状維持、米金利が高止まりしてグロース株にやや逆風も、円安が進んでバリュー株に買いが入って日本株は堅調というのがメーンシナリオ。ただし、《日銀の政策修正》があった場合には大幅安は避けられないし、《米国株が大きく調整》した場合にはそのあおりは受けると思われます。国内株式市場では27日にFOMCの結果を消化し、翌28日に日銀会合の結果を消化します。特にこの2営業日は振れ幅が大きくなると想定します。