《8月25日金曜》
前日のNYダウは373ドル安と下落しました。今晩予定されているジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が利上げに前向きなタカ派的な内容となることが警戒されました。また、23日の取引終了後に好決算を発表した米半導体大手のエヌビディアの株価が材料出尽くし感から小幅高にとどまったことを落胆視する売りが膨らみました。これを受け、この日の日経平均株価も大幅安となりました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックや【6857】アドバンテストが安く、【9984】ソフトバンクグループや【4063】信越化学工業も値を下げました。他にも、【7203】トヨタ自動車や【8058】三菱商事も下落しました。半面、【9107】川崎汽船や【9104】商船三井といった海運株が堅調な動きとなり、【8411】みずほフィナンシャルグループが上昇しました。【2502】アサヒグループホールディングスも高く、株主優待の新設を発表した【5262】日本ヒュームが後場に急伸しました。
《8月24日木曜》
本日の《国内株式市場》
は、終始買いが優勢でした。前日の欧州株式市場で主要国の株価指数が総じて高かったほか、米国株式市場でもハイテク株中心にリスクを取る動きが鮮明で、NYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも上昇しており、これを好感する形となりました。また、米画像処理半導体大手のエヌビディアの好決算を買い手掛かりに、半導体関連をはじめハイテク株全般に物色の矛先が向かい全体指数に押し上げ効果をもたらしました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテック、【6857】アドバンテストといった半導体製造装置の主力が一斉高に買われ、【4062】イビデンも大幅高となりました。【9984】ソフトバンクグループが買い優勢だったほか、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループもしっかり。【9107】川崎汽船などの海運株もプラス圏を維持しました。半面、【6526】ソシオネクストが安く、【7974】任天堂なども冴えない展開となりました。【7550】ゼンショーホールディングスも売りが優勢となり、【6266】タツモも利食われました。【3660】アイスタイルも軟調な動きを見せました。
《8月23日水曜》
前日の米国株式市場では金融株の下げが目立ち、投資家心理が悪化、NYダウが下値を探る展開となりました。これを受けて、国内株式市場でも主力株中心に売りが先行したものの、下値では空売りの買い戻しや押し目買いニーズが活発でした。アジア株式市場は高安まちまちでしたが、米株価指数先物が頑強な値動きを示し、これを横目に日経平均株価も上値を指向する地合いになりました。
【個別銘柄】
では、【9107】川崎汽船が高いほか、【8316】三井住友フィナンシャルグループも買いが優勢となりました。【6367】ダイキン工業が上昇、【6861】キーエンスも値を上げました。他にも、【6266】タツモが急騰、【7744】ノーリツ鋼機も物色人気となりました。半面、【6920】レーザーテックが軟調な動きとなり、【8035】東京エレクトロンも冴えない展開となりました。【6590】芝浦メカトロニクスが急落したほか、【3186】ネクステージも大幅安となりました。
《8月22日火曜》
本日の国内株式市場は朝方からリスクオンムードで幅広い銘柄に買いが先行しました。前日の米国株式市場ではNYダウは小幅マイナス圏で着地したものの、ハイテク株中心に買い戻しの動きが活発でナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発に転じました。
【個別銘柄】
では、売買代金1位と2位を占めた【6920】レーザーテック、【6857】アドバンテストがいずれも大きく買われたほか、【9984】ソフトバンクグループも物色人気となりました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンクが上昇したほか、【6640】I-PEXが値上がり率首位となりました。半面、【4523】エーザイが朝高後に値を消し安くなったほか、【9107】川崎汽船が軟調な動きとなりました。【4452】花王も売りに押される展開となり、【9039】サカイ引越センターが急落、【3939】カナミックネットワークなどの下げも目立ちました。
《8月21日月曜》
本日の日経平均株価は底堅く推移しました。前週末までの3営業日で800円近く下落していたこともあり、下値を拾う動きが強まりました。中国人民銀行は午前10時過ぎに最優遇貸出金利(ローンプライムレート)の1年物を引き下げたと発表し、材料出尽くし感から一旦日経平均株価はマイナス圏に転じる場面がありましたが、売り一巡後は一時300円を超す上昇に切り返しました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックや【8035】東京エレクトロンといった半導体関連株が高く、【9984】ソフトバンクグループや【9983】ファーストリテイリングが値を上げました。【7203】トヨタ自動車や【7011】三菱重工業が上昇しました。他にも、日本旅行と婚活支援に関する業務提携契約を締結したと発表した【6071】IBJが大幅上昇となりました。半面、【4911】資生堂や【6506】安川電機といった中国関連株は軟調な動きになりました。【6861】キーエンスや【6367】ダイキン工業が安く、【6178】日本郵政も値を下げました。他にも、延期していた決算を発表した【3856】Abalanceは、前期の純利益が計画を下回ったことなどから、売りが殺到してストップ安比例配分となりました。
来週の見通し(8月28日ー9月1日)
来週の日経平均株価は一進一退な動きになりそうです。月末月初で日米ともに経済指標の発表が多い為、足元では長期金利の動向に株式市場が神経質となっており、指標の結果と債券市場をにらみながらの一喜一憂が続くと思われます。日本株は来週も今週同様に、週末の米国の材料を強く意識する週となりそうです。米国の長期金利が落ち着いて楽観ムードが高まったとしても、週後半にかけてはリスク回避の売りが上値を抑えることになると推測します。逆に警戒ムードが高まった場合には、週後半には米雇用統計が反転材料になることを期待した買いが入ると見込まれます。強弱感が入り交じることで、週を通して方向感に欠ける動きが続くと予想します。