バンブーズブログ

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NYダウ183ドル高 6年5カ月ぶり11連騰、好決算を期待


 
 
 
2023/7/25 5:23 (2023/7/25 6:33 更新)
 
【ニューヨーク=竹内弘文】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均が前週末比183ドル(0.5%)高の3万5411ドルで引け、11営業日連続で続伸した。11連騰は2017年2月以来、約6年5カ月ぶり。終値では22年2月以来の高値を付けた。企業決算や米景気に対する警戒感が和らぎ、投資家のマネーが株式に流入しやすい状況が続いている。

指数構成銘柄の石油大手シェブロンは、前日発表した23年4〜6月期の1株利益が市場予想を上回ったことが買い材料となり、2%高となった。7月中旬から始まった第2四半期の企業決算では、市場予想を上回る結果が目立つ。

BofAセキュリティーズの集計によると決算発表済みの約50社の1株利益は前年同期比4%増だった。リフィニティブがまとめた主要500社の1株利益のアナリスト予想7.9%減に比べると好調な滑り出しといえ、株価を支える要因となっている。

米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めで米景気は減速してきたが、後退局面にまで陥るとの懸念は薄らいできた。S&Pグローバルが24日発表した米国の製造業購買担当者指数(PMI、速報値)は49.0となり、前月分から2.7ポイント上昇し、市場予想も上回った。

25〜26日の米連邦公開市場委員会FOMC)での0.25%の利上げは確実視されているが、それで今回の利上げ局面は打ち止めとの観測も市場で高まっている。経済の軟着陸シナリオと利上げ打ち止めへの期待が投資家心理の好転につながっている。

株高継続で市場参加者の間では高値警戒感も広がる。シティグループによると、S&P500種株価指数やナスダック総合株価指数に連動する先物取引の買い持ち高は前週に減少した。利益確定の動きが広がった。シティのクリス・モンタギュー氏は「強気の勢いはそがれてきた」と指摘する。