バンブーズブログ

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NYダウ続伸、100ドル高 ハイテク決算控え売買手控え


 
 
#北米 #国際
2023/8/1 5:20 (2023/8/1 6:03 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比100ドル24セント(0.3%)高の3万5559ドル53セントと2022年2月以来の高値で終えた。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続観測の後退が引き続き相場を支えた。もっとも、週内に大手ハイテク企業の決算発表を控えている。小幅に下げる場面も目立つなど、積極的な売買は手控えられた。

前週末発表の6月の米個人消費支出(PCE)物価指数がインフレ圧力の高まりを示さず、FRBによる現在の利上げサイクルが終了するとの期待が高まった。今週発表の7月の雇用統計など複数の雇用指標でも労働需給の逼迫度合いの軽減が示されるとの見方が買いを誘った。

シカゴ連銀のグールズビー総裁は31日、次回9月会合の利上げ停止を支持するかどうかはまだ決めていないとしつつも、米経済が景気後退に陥ることなくインフレ率を目標まで引き下げることは可能との見方を示した。米景気の先行き不安が薄れたのも投資家心理を下支えした。

今週はスマートフォンのアップルやネット通販のアマゾン・ドット・コムなどハイテク大手が23年4〜6月期決算を発表する。内容を見極めようと様子見の投資家が多かった。ダウ平均は先週まで3週連続で上昇したため、利益確定売りも出やすかった。

映画・娯楽のウォルト・ディズニーやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなど消費関連株が上昇した。原油高で石油のシェブロンも買われた。一方、医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン半導体インテルは下落した。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比29.366ポイント(0.2%)高の1万4346.024で終えた。動画配信のネットフリックスの上昇が目立った。交流サイトのメタプラットフォームズは下げた。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は前週末比6.73ポイント(0.1%)高の4588.96と22年3月以来の高値で終えた。7月月間では3.1%高と5カ月連続で上昇した。