バンブーズブログ

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デブリとは  『きようのことば』

 原子炉内に残る溶融燃料、取り出し難関
 
きょうのことば
#きょうのことば #原発処理水 #経済
2023/8/25 2:00
デブリ 2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故当時、1〜3号機は運転中で原子炉内に燃料があった。原子炉は自動停止したものの、燃料を冷やすための電源が津波で喪失し、炉内の構造物と燃料が溶けた。溶けた燃料などが冷えて固まったものをデブリという。

 
福島第1原発では今もデブリに水をかけて冷やし続けている。デブリは強い放射線を出すため危険で原子炉内は簡単に人が入れる環境でない。冷却水のほか雨水や地下水が流れ込んでデブリに直接触れたり、建屋内などにたまっている放射性物質を含む水と混ざったりすることで汚染水が発生する。東電は凍土壁を設置するなどして対策しているが1日平均100トン程度の汚染水が発生している。

デブリは推計880トンあるとされる。1号機は圧力容器内にはほとんどない状態で格納容器内に溶け落ちている。2号機は圧力容器の底に多くある状態で格納容器内には少ない。反対に3号機は圧力容器内に少なく格納容器内に一定程度が存在する。全貌は見通せない。23年度後半に2号機の試験取り出しが始まるが全てを終えるには長期間かかる見込みだ。