バンブーズブログ

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NYダウ続伸、314ドル高 好決算期待した先回り買い入る


 
 
 
2023/10/17 5:22 (2023/10/17 5:53 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比314ドル25セント(0.93%)高の3万3984ドル54セントで終えた。米主要企業の決算発表が本格化するなか、内容が市場の想定より上振れすることを見込んだ買いが入った。米連邦準備理事会(FRB)が次回の米連邦公開市場委員会FOMC)で政策金利を据え置くとの観測も株式相場の支えとなった。

主力企業の2023年7〜9月期の決算発表が前週から金融を中心に本格的に始まった。市場予想を上回る内容が相次いでおり、発表を控える銘柄にも先回りした買いが入りやすかった。17日に発表する金融のゴールドマン・サックスが2%弱上昇した。ダウ平均の構成銘柄ではないが、18日に発表を予定する電気自動車のテスラと動画配信のネットフリックスも高かった。

FRBによる追加利上げ観測が後退していることも、株買いを後押しした。シカゴ連銀のグールズビー総裁が米国のインフレが沈静化する方向にあるのは「否定できない」と語ったと英フィナンシャル・タイムズ電子版が16日に報じた。政策判断に踏み込んだ発言はなかったが、このところFRB高官による政策金利の据え置きに前向きと受け止められる発言が目立っている。

市場では「高水準の政策金利を長く維持するとの見方は変わっていないが、利上げ停止を見込んだ買いが入りやすい」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との声が聞かれた。ダウ平均の上げ幅は400ドルを超える場面があった。

もっとも、イスラエルイスラム組織ハマスの軍事衝突が続いており、地政学リスクが高まっている。米債券市場では長期金利が4.7%台前半と前週末終値(4.61%)から大幅に上昇する場面があり、投資家心理の重荷となった。

個別では、スポーツ用品のナイキやホームセンターのホーム・デポなど消費関連株の一角への買いが目立った。顧客情報管理(CRM)のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトも高い。通信のベライゾン・コミュニケーションズや保険のトラベラーズなどディフェンシブ株も買いが優勢だった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前週末比160.750ポイント(1.19%)高の1万3567.984で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや交流サイトのメタプラットフォームズ、ネット検索のアルファベットなど主力株が買われた。