バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

《10月第3週振り返り》と今週の見通し

《10月第3週振り返り》


10月20日金曜
20日の国内株式市場》
日経平均株価は続落し、前営業日比171円26銭安の3万1, 259円36銭で終えました。


前日の米国株式市場では、NYダウは250ドル安と続落しました 。米長期金利上昇が嫌気されたほか、 中東情勢の緊迫化による原油高が警戒されたことを受け、 日経平均株価は売り先行でスタートし、一時下げ幅は300円を超 しました。ただ、前営業日も600円超の下落を記録していたこと もあり、下値には買いが流入しました。 一時前営業日比でプラス圏ぎりぎりまで値を戻しましたが、 その後は再び値を下げました。 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が近いとの 見方も浮上するなか、上値は重い展開が続きました。
【業種別】
では医薬品、鉱業、ゴム製品などが上昇した一方、保険、 輸送用機器、証券・商品先物などが下落しました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックといった半導体関連が安く、【 9984】ソフトバンクグループも値を下げました。【8306】 三菱UFJフィナンシャル・グループが軟調で、【6758】 ソニーグループが下落しました。


半面、【1605】INPEXや【7011】三菱重工業が高く、 【9107】川崎汽船などの海運株が堅調な動きを見せました。【 4661】オリエンタルランドが値を上げ、【4568】第一三共 が大幅高となりました。


10月19日木曜
《本日の国内株式市場》
は前日の欧州株式市場で主要国の株価指数が総じて下落したほか、 米国株式市場でもNYダウ、 ナスダック指数いずれも大きく値を下げたことでリスク回避目的の 売り圧力が強まりました。 米長期金利が一段と上昇していることで、 株式市場でも向かい風が強まっています。また、 中東でイスラム組織ハマスイスラエルの紛争が激化するなか、 地政学リスクに対する懸念も見送りムードを助長しました。 日経平均株価先物主導で一時640円あまり下落し、 その後下げ渋る場面もありましたが、引け際に売り直され、 終値でも600円を超える下げとなりました。
【業種別】
ではパルプ・紙と陸運の2業種のみがプラスで、 食料品が小幅な下落。一方、精密機器、医薬品、機械などの下げが 目立ちました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックなど売買代金上位を占めた半導 体の主力株が大きく売りに押される展開となりました。また、【8 306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンク軟調な動きとなりました。【8058】三菱商事なども安い。【4 568】第一三共が大きく下値を探る展開となったほか、【701 1】三菱重工業なども下落しました。半面、【7751】キャノン が堅調、【6315】TOWAが上昇しました。【3498】 霞ヶ関キャピタルも買いが優勢でした。他にも、【8081】 カナデンが大幅高に買われ、【2930】 北の達人コーポレーションなども物色人気となりました。


10月18日水曜
《本日の国内株式市場》
は朝方から買い手控えムードの強い地合いでした。 前日の米国株式市場では、9月の米小売売上高が市場コンセンサス を上回る内容だったことから米長期金利が上昇、 これを受けてハイテク株を中心に冴えない値動きとなりましたが、 国内株式市場でもこれを引き継いで取引前半はやや売り優勢の展開 を強いられました。ただ、後場押し目買いが観測され、徐々に水 準を切り上げる地合いとなりました。 半導体関連の一角に買いが入り全体相場を支える格好となりました が、 医薬品株やサービスなど内需株に売りが出て全体指数の上値も重か った様子も窺えました。
【業種別】
では鉱業、陸運、銀行などが上昇した一方、医薬品、ガラス・ 土石、非鉄金属などが下落しました。
【個別銘柄】
では、売買代金トップの【6920】レーザーテックが高く、【6 526】ソシオネクストが商いを膨らませ大きく買われ値上がり率 トップとなりました。【8306】三菱UFJフィナンシャル・ グループなどのメガバンクも堅調な動きを見せており、【7383 】ネットプロテクションズホールディングスが大幅高となりました 。半面、【9107】川崎汽船が安く、【4568】第一三共も下 落しました。【9984】ソフトバンクグループも冴えない展開。 【4661】オリエンタルランドが売られ、【8798】 アドバンスクリエイトは大幅安となりました。


10月17日火曜
《本日の国内株式市場》
はリスク選好の地合いとなりました。 前営業日に日経平均株価先物主導で650円あまりの下落を見せ ましたが、前日の欧米株式市場が全面高に買われたことを受け、 大きく買い戻される展開となりました。上げ幅は朝方に600円に 達する場面がありましたが、 中東での地政学リスクが意識されるなか、 徐々に戻り売りに押される展開に。バイデン米大統領イスラエル 訪問が伝わると、 イスラム組織ハマスイスラエルの武力衝突の激化が避けられると の思惑から株価上昇を後押ししましたが、 実需買い需要には乏しく、その後は3万2,000円近辺でのもみ 合いとなりました。
【業種別】
ではサービス、精密機器、不動産などが上昇した一方、石油・ 石炭、鉱業、非鉄金属などが下落しました。
【個別銘柄】
では、連日で4,000億円以上の売買代金をこなした【6920 】レーザーテックが堅調なほか、【8035】東京エレクトロンな どの半導体製造装置関連が高く、【9984】 ソフトバンクグループも上昇しました。他にも、【6532】 ベイカレント・コンサルティングが値を上げ、【6367】 ダイキン工業も上値を追いました。半面、【7011】三菱重工業軟調な動きを見せ、【7974】任天堂も売りが優勢となりまし た。【1605】INPEXが下落し、【8136】サンリオも大 幅安となりました。

 


10月16日月曜
《本日の国内株式市場》
はリスク回避目的の売りが噴出し、日経平均株価は一時700円を 超える下落を強いられました。 引け際に買い戻しで若干下げ渋りましたが3万1,600円まで一 気に水準を切り下げています。 前週末の欧州株式市場が全面安に近い商状だったほか、 米国株式市場でもハイテク株中心に売りがかさみ、 国内株式市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となりました。 値がさの半導体関連株に売りが目立ち、 全体指数を押し下げています。 中東でイスラム組織ハマスイスラエルの紛争が激化するなか、 地政学リスクに対する警戒感が売りを誘発しています。 原油価格が目先急騰し、 これが為替の円安進行と相まって企業のコスト上昇につながること への懸念も買いを手控えさせました。
【業種別】
ではプラスは鉱業と石油・石炭の2業種のみで、パルプ・ 紙が小幅な下落にとどまった一方、陸運、空運、 サービスなどが大幅に下落しました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテックなどの半導体関連の主力株が売 られたほか、【6146】ディスコが値を下げ、【7203】 トヨタ自動車も冴えない動きを見せました。他にも、【3994】 マネーフォワードはストップ安となりました。半面、【7453】 良品計画が大きく上値を伸ばし、【1605】INPEXも上昇し ました。【8031】三井物産も堅調な展開。他にも、【3996 】サインポストが値を伸ばし、【6199】セラクが逆行高となり ました。

 


■来週の見通し(10月23日~)


来週(10月23日以降)の日経平均株価は不安定な展開になると 想定します。日米で企業決算が本格化します。 米国ではアルファベット、マイクロソフト、メタ、 アマゾンなど主力グロース株の決算が立て続けに出てくる予定とな っており、国内では木曜26日辺りから発表企業数が多くなるほか 、IPOも6社予定されており、個別の材料には事欠かない展開。 米長期金利の上昇や中東の地政学リスクは、 引き続き相場の懸念材料となるものの、 今週はネットフリックスが金利上昇下でも決算を受けて急騰してお り、 グロース株でも好材料があるものには買いが入るだろうと思われま す。日米ともに指数は個別銘柄の影響も受けやすくなり、 日々の振れ幅が大きくなると思われます。ただ、 決算が多い時期はボラティリティの高さはある程度許容され、 全体としては楽観にも悲観にも傾くことなく、個別物色の活況が続 くと予想します。