2023/12/8 7:13
7日、カービー氏はオスプレイ全機の飛行停止は「正しい措置だ」と述べた(ホワイトハウス)=ロイター
【ワシントン=中村亮】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は7日の記者会見で、輸送機オスプレイの事故調査に関し「可能なかぎり迅速かつ確実に実施する」と述べた。安全を確認できるまで飛行を再開しない立場を強調した。
カービー氏は、米軍が6日に決めたオスプレイ全機の飛行停止をめぐり「大きな航空事故が起きたり、大きな構造的問題があるという可能性を排除できなかったりする場合の一般的な手続きだ」と指摘した。「正しい措置だ」とも話した。
国防総省のシン副報道官は7日の記者会見で飛行停止に関し「調査をしている間の念のための措置として講じた」と言明した。空軍と海軍、海兵隊のそれぞれが飛行再開のタイミングを決めると言及した。
空軍は6日の声明で、日本の鹿児島県沖で11月末に起きた墜落事故の原因について「初期段階の調査情報は潜在的な設備の問題で事故が起きたと示唆する」と説明した。操縦ミスではなく、機体の構造的な問題が事故原因である可能性を示唆していた。