2023/12/21 9:15(2023/12/21 15:28 更新)
21日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、終値は前日比535円47銭(1.59%)安の3万3140円47銭だった。前日まで日経平均が大きく上げていたなか、20日の米株式相場が大幅安となり、幅広い銘柄に利益確定売りが優勢となった。21日の東京外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れ、輸出関連銘柄を中心として押し目買いも入りにくかった。下げ幅は600円に迫る場面もあった。
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は10営業日ぶりに反落し、下げ幅は約9カ月ぶりの大きさとなった。東京市場ではファストリや東エレクなど指数寄与度が大きい銘柄を中心に売りが膨らんだ。日銀の金融緩和姿勢を追い風に日経平均は前日までの2日間で900円強上げて年初来高値を上回る場面もあった。最近の急ピッチな上昇を受けて高値警戒感が強まっていたのも売りにつながった。
21日の東京外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れ、日経平均が安値圏にあっても押し目買いを入れる動きは限定的だった。クリスマスシーズンで休暇入りする市場参加者が多く、売り一巡後は海外投資家を中心に積極的な売買が手控えられやすかったとの声も聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落した。終値は23.40ポイント(1.00%)安の2325.98だった。JPXプライム150指数も3日ぶりに反落し、7.96ポイント(0.75%)安の1046.75で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆4482億円、売買高は13億7002万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1316と全体の約8割を占めた。値上がりは293銘柄、横ばいは50銘柄だった。
アドテストやテルモに売りが出た。トヨタの売りも目立った。一方、レーザーテクは上場来高値を更新した。スズキや資生堂も上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕