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日本人が月面着陸へ、米主導「アルテミス計画」で最終調整…探査車はトヨタが開発中


 
配信 2023年12月24日 05:00更新 2023年12月24日 05:01
読売新聞オンライン

 【ワシントン=冨山優介】米国が主導し、日本も参加する有人月探査「アルテミス計画」を巡り、日本人宇宙飛行士が月面着陸することで日米が最終調整していることが、関係者への取材でわかった。日本は2020年代後半までの実現を目指す。これまで月面に降り立ったのは米国の飛行士だけで、日本が飛行士を月面へ送る2番目の国となる可能性がある。


 日本は、19年に計画への参加を表明した。月上空に新設される有人基地「ゲートウェイ」への物資補給や月面探査車の開発などを担当し、月面着陸については「20年代後半の実現を目指す」との目標を掲げ、米国と交渉を進めてきた。複数の政府関係者によると、早ければ来月にも、日本人飛行士の月面での活動内容について、日米間が実施取り決め文書を定めて署名する。

 

 月面での長期活動を可能にする高性能の探査車は現在、トヨタ自動車が中心となって開発している。米国はこうした日本側の貢献への対価として、少なくとも飛行士1人について月面着陸の機会を提供し、2人目についても交渉中という。


 米国は25年に、半世紀前のアポロ計画以来となる米国人飛行士の月面着陸を目指している。28年以降は年1回の頻度で継続的に飛行士を月面へ送る計画だ。


 岸田首相は今月開催された政府の宇宙開発戦略本部の会合で「日本人の初の月面着陸の機会が十分に確保できるよう、NASA(米航空宇宙局)と交渉を加速する」と話していた。