#北米 #国際
2023/12/28 0:12
米ニューヨークのウォール街=ロイター
【NQNニューヨーク=稲場三奈】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時50分現在は前日比41ドル13セント高の3万7586ドル46セントで推移している。目新しい取引の材料を欠くなか、持ち高調整の売りが先行して始まった。半面、米連邦準備理事会（FRB）による利下げ観測が引き続き相場を支えており、ダウ平均はほどなく上昇に転じた。
朝方は売りが優勢だったが、投資家の買い意欲は根強い。19日に付けた過去最高値（3万7557ドル）を上回る場面がある。もっとも、年末の休暇シーズンで市場参加者が少なく、小幅な値動きにとどまっている。
FRBが2024年に早期利下げ転換するとの観測は引き続き投資家心理の支えとなっている。27日の米債券市場で長期金利が前日終値（3.89%）を下回って推移しており、株式相場の追い風となっている。
個別では、建機のキャタピラーや医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、石油のシェブロンは買われている。一方、映画・娯楽のウォルト・ディズニーや通信のベライゾン・コミュニケーションズ、ソフトウエアのマイクロソフトが下落している。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸して始まった。中国工場で小型多目的スポーツ車（SUV）の「モデルY」の改良版の製造を計画していると伝わった電気自動車（EV）のテスラが買われている。
