バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ反発、170ドル高 インフレ鈍化への期待広がる


 
 
#北米 #国際
2024/1/11 5:15 (2024/1/11 6:52 更新)
 
【NQNニューヨーク=稲場三奈】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比170ドル57セント(0.45%)高の3万7695ドル73セントで終えた。ハイテク株を中心に買いが入り、相場を支えた。週内発表の米経済指標が引き続きインフレ鈍化を示すとの見方に加え、米主要企業の好決算への期待も追い風となった。

11日には2023年12月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。これまでに米経済指標は相次いでインフレの減速を示しており、市場では米連邦準備理事会(FRB)による今の利上げ局面が終了したとの見方が根強い。12月のCPIが一段のインフレ鈍化を示すことへの期待が買いを誘った。今週後半からは大手銀行を中心に米主要企業の決算発表が本格的に始まる。好調な内容になるとの期待もみられ、株買いにつながった面もある。

個別ではソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理のセールスフォースといったハイテク株が相場をけん引した。市場では「年初に目立っていた短期的な利益確定目的の売りが一服したようだ」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声が聞かれた。

その他の個別ではホームセンターのホーム・デポやスポーツ用品のナイキ、保険のトラベラーズなどが買われた。半面、化学のダウやクレジットカードのアメリカン・エキスプレス、映画・娯楽のウォルト・ディズニーや石油のシェブロンは下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比111.940ポイント(0.75%)高の1万4969.650で終えた。アナリストが目標株価を引き上げた交流サイトのメタプラットフォームズが買われた。半導体のエヌビディアも上昇し、3日続けて上場来高値を更新した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は反発し、前日比26.95ポイント(0.56%)高の4783.45と22年1月以来の高値で終えた。一時は4790を付け、22年1月の最高値(4796)に迫った。