バンブーズブログ

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NYダウ続伸、112ドル高で推移 経済の軟着陸期待広がる


 
 
#北米 #国際
2024/3/9 5:22
 
米ニューヨークのウォール街=AP
【NQNニューヨーク=戸部実華】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、午後3時(日本時間9日午前5時)現在は前日比112ドル80セント高の3万8904ドル15セントで推移している。朝方発表の2月の米雇用統計は雇用の伸びが市場予想を上回った一方、賃金上昇が落ち着く方向を示した。米経済がソフトランディング(軟着陸)を達成できるとの見方から、景気敏感株の一角が買われている。半面、これまで上昇が目立っていた半導体株に利益確定売りが広がり、相場の重荷となっている。

雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比27万5000人増え、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(19万8000人増)を上回った。一方、1月と2023年12月の増加幅を下方修正。平均時給は前月比の上昇率が0.1%と市場予想(0.2%)を下回った。強弱が入り交じり、朝方は売り買いが交錯する場面があった。

市場では「堅調な雇用の伸びは米経済が軟着陸できるとの見方を後押しするとともに、賃金の伸び鈍化はインフレ抑制に向けた流れを支える」(PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ)との受け止めがあった。

米経済に対する楽観的な見通しは景気敏感株や消費関連株の一角への買いを誘い、スリーエム(3M)やビザなどが高い。このところ下げが続いたアップルが持ち直したほか、ユナイテッドヘルス・グループも買われ、ダウ平均を支えている。

ダウ平均は上げ幅を180ドル近くに広げた後は伸び悩み、下げる場面もあった。構成銘柄ではないがエヌビディアが900ドル台後半と上場来高値を付けた後に売りが広がり、下げに転じた。

半導体関連では、7日夕に発表した四半期決算で主力部門の売上高が市場予想に届かなかったブロードコムと業績見通しが市場予想を下回ったマーベル・テクノロジーが大幅安となっている。市場では「人工知能(AI)関連を巡る期待値が切り上がっていたため、決算をきっかけに利益確定売りが膨らんだ」(ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト氏)との声が聞かれた。

今週は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言や重要指標の発表が相次いだ。「一連のイベントを通過し、週末を前に上昇傾向にある銘柄には持ち高調整や利益確定売りが出やすい」(グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド氏)との見方もあった。ダウ平均の構成銘柄ではインテルアマゾン・ドット・コムマイクロソフトボーイングなどが売られている。

来週には2月の米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高といった注目度の高い指標の発表を控える。1月のCPIは市場予想を上振れした半面、小売売上高は予想以上に落ち込んでいた。内容を見極めたい雰囲気も強い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落している。朝方は買いが先行したが、半導体株を中心に利益確定売りが優勢となっている