バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ反発、48ドル高 時間外でNVIDIA株1割高


 
 
#北米 #国際
2024/2/22 5:24 (2024/2/22 7:14 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比48ドル44セント(0.12%)高の3万8612ドル24セントで終えた。主力株を中心に売りが出て安く推移する時間が長かったが、取引終了にかけて上昇に転じた。この数日の下げを好機とみた買いが次第に優勢となった。

米経済の軟着陸(ソフトランディング)や米企業の業績改善を期待する見方は根強い。最近の株式相場の調整が押し目とみた買いにつながった。

人工知能(AI)用の半導体で注目を集めるエヌビディアは下げて終わった。しかし取引終了後に発表した2023年11〜24年1月期決算が市場予想を上回る内容だったため、株価は時間外取引で約1割急伸した。

朝方は持ち高調整の売りが先行した。午後に公表された1月30〜31日開催の米連邦公開市場委員会FOMC)の議事要旨で、米連邦準備理事会(FRB)が早期の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めから、ダウ平均は220ドルあまり下げる場面があった。

FOMCの議事要旨では、ほとんどの参加者が政策スタンスの緩和を急ぎ過ぎることのリスクに言及。インフレ率が2%まで持続的に低下しているかを判断する上で今後発表のデータを注意深く見極める重要性を強調していた。

市場では、「FRBが利下げに慎重になっていることが再認識され、株式相場の重荷となった」(インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トーレス氏)との見方があった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、取引終了後に決算を発表する半導体のエヌビディアが3%弱安で終えた。決算の内容次第では目先の材料が出尽くしたとみる売りが出るとの警戒があった。他の半導体株やハイテク株にも買いを控える雰囲気が広がり、ダウ平均の構成銘柄では半導体インテルが下げた。

個別銘柄では、スポーツ用品のナイキと化学のダウが上げた。建機のキャタピラーも買われた。半面、ダウ平均の構成銘柄からの除外が決まったドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが下げた。映画・娯楽のウォルト・ディズニーも安かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比49.913ポイント(0.31%)安の1万5580.870で終えた。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)などが下げた。一方、ダウ平均への採用が決まったネット通販のアマゾン・ドット・コムは買われた。