バンブーズブログ

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NYダウが404ドル安 中国懸念、AppleなどIT株の重荷に


 
 
#北米 #国際
2024/3/6 5:34 (2024/3/6 7:15 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に続落し、前日比404ドル64セント(1.03%)安の3万8585ドル19セントで終えた。1日としての下げ幅は2月13日(524ドル安)以来の大きさだった。中国でのスマートフォンの販売減少が伝わったアップルが下落。ハイテク株を中心に売りが優勢だった。ダウ平均の下げ幅は500ドルを超える場面があった。

6、7日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米上下両院で議会証言に臨む。市場では「利下げに慎重な姿勢は変わらず、株価の重荷となるだろう」(シーミス・トレーディングのジョゼフ・サルッジ氏)との見方がある。FRB議長の議会証言を前に、これまで積み上げた株式の持ち高を減らす動きが出やすかった。

前週末にハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が最高値を更新した。ダウ平均は今年に入り、4日までに1300ドル上げ、最高値圏にある。高値警戒感から持ち高調整や利益確定の売りが出て、株式相場を押し下げた。

午前発表の2月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業(サービス業)景況感指数は52.6と前月(53.4)から悪化し、市場予想(53.0)も下回った。8日には2月の米雇用統計の発表がある。FRBの金融政策の先行きを探る上で、重要な経済指標の内容を見極めたいとの雰囲気もあった。

アップルが3%弱安で終えた。調査会社が5日に公表したリポートで年初からの6週間に中国でのスマートフォンの販売台数が前年同時期に比べ24%減ったと指摘し、売りを誘った。大型ハイテク株のマイクロソフトアマゾン・ドット・コムも下げた。

その他の個別では、インテルとセールスフォースの下げが目立った。半面、スリーエムが上げた。小売りのターゲットが5日発表の決算を受けて急伸し、同業のウォルマートが連れ高した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も大幅に続落した。前日比267.921ポイント(1.65%)安の1万5939.588で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズなどが売られた。停電でドイツ工場の操業を停止したと伝わったテスラは4%弱下げた。