バンブーズブログ

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NYダウ、反落し240ドル安 利下げ観測後退で売り


 
 
#北米 #国際
2024/4/2 5:32 (2024/4/2 6:38 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前営業日比240ドル52セント(0.60%)安の3万9566ドル85セントで終えた。1日発表の経済指標が製造業の改善を示した。インフレの沈静化が遅れ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げが遠のくとの見方から売りが出た。

1日発表の3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は50.3と前月(47.8)から改善し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(48.1)も上回った。好不況の分かれ目である50を上回ったのは2022年9月以来。項目別では「価格」の上昇が目立ち、これまで景況感が弱含んでいた製造業でインフレ圧力が高まっているとの懸念につながった。

米株式市場が休みだった3月29日にはFRBのパウエル議長が米経済の好調を背景に「利下げを急ぐ必要はない」と述べていた。ISM製造業指数の改善を受けて利下げの時期が遠のくとの観測が意識された。米長期金利は4.3%台前半に上昇(前営業日の終値は4.20%)し、金利と比べた株式の相対的な割高感が高まったのもダウ平均を下押しした。

今週は3月の米雇用統計など重要指標の発表を控える。市場では「6月会合での利下げの可能性が消えたわけではなく、目先の統計も踏まえて金融政策の先行きを分析したい」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声があり、様子見の投資家も多かった。

ホーム・デポやボーイング、ナイキなど消費関連を含む景気敏感株の下げが目立った。一方、マイクロソフトシェブロンは上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に反発した。前営業日比17.374ポイント(0.10%)高の1万6396.832で終えた。アルファベットとメタプラットフォームズが上昇した。