本日の株式相場状況
「半導体関連など買われ、日経平均株価は大幅続
伸!」
9日の国内株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前営業日比426円
09銭高の3万9,773円13銭で終えました。
本日の国内株式市場は、買い優勢のなかも前場は気迷いムードが
漂っていました。前日の米国株式市場では3月の米消費者物価指数
(CPI)の発表を10日に控え、様子見のなかNYダウ、ナスダック総合
株価指数ともに小幅な値動きに終始しており、国内株式市場でも方
向感がつかみにくかった様子でした。ただ、米長期金利の上昇を背
景に外国為替市場でドル高・円安が進んだことはハイテク株を中心
に追い風材料に。後場に入ると先物主導で日経平均株価は次第高の
展開に変わりました。金や銅などコモディティ価格の上昇を背景に
非鉄株などにも買いが目立ちました。個別株ベースでは値上がり銘
柄数が全体の70%を占めましたが、売買代金は3兆9,000億円台にと
どまり、1月30日以来約2ヶ月半ぶりに4兆円台を割り込みました。
【業種別】
では、非鉄金属、卸売業、空運業、不動産業、輸送用機器などが上
昇した一方、パルプ・紙、医薬品、海運業、建設業、精密機器の5
セクターのみ下落しました。
【個別銘柄】
では、【6920】レーザーテック、【8035】東京エレクトロンなど
が買われ、【6146】ディスコ、【6857】アドバンテストなども値を
上げました。また群馬県に半導体素材の新工場をつくると報じられ
た【4063】信越化学工業が買い優勢となったほか、【6254】野村
マイクロ・サイエンスはストップ高人気。株価低位の【4714】リ
ソー教育も値幅制限いっぱいに買われました。
半面、【6723】ルネサスエレクトロニクスが売りに押され、CB発
行による潜在的な希薄化が嫌気され【6963】ロームは大幅安、
【6861】キーエンスも軟調でした。
【チャート分析】
9日の日経平均株価・日足は「中陽線」となりました。心理的節目 の3万9,500円を大きく上回り、3万9,700円台まで水準を切り上げま した。終値では、5日移動平均線を大きく上回り、25日移動平均線 も上回りました。3月27日から前営業日までは続伸、続落がなく、
上昇と下落を繰り返す展開に。それだけに、3桁の上昇が2営業日続
いたことは、地合いの好転を期待させることになりそうです。
東証プライム市場の売買高は15億5,143万株、売買金額は概算で3兆
9,596億円でした。
9日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は続伸しま
した。終値は前営業日比4.29ポイント高い701.55でした。日経平均
株価が大幅上昇するなか、直近まで下げが目立っていたグロース市
場の銘柄にも買いが広がり、指数は後場に強含みました。ただ、米
長期金利の上昇に対する警戒感も根強く、グロースの主力株の一角
では上値の重さが目立ちました。
【グロース市場】
では【9348】ispace、【4478】フリーが上昇しました。一
方、【5595】QPS研究所や【9558】ジャパニアスは下落しまし
た。
