バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

【2024年4月10日株レポート】

本日の株式相場状況
「持ち高調整の売りにより下値を試す展開!」
10日の国内株式市場で日経平均株価は反落し、前営業日比191円32
銭安の3万9,581円81銭で終えました。
本日の《国内株式市場》
は、朝方から売りが先行し、日経平均株価は終始前営業日終値を下
回る水準で推移しました。
前日の《米国株式市場》
では3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え様子見の地合いとな
り、NYダウがわずかながら続落となった一方、ハイテク株比率の
高いナスダック総合株価指数は続伸するなど高安まちまちでした。
これを受けて国内株式市場でも積極的な買いは見送られ、足もと持
ち高調整の売りが優勢となりました。米長期金利が上昇一服してい
ることはポジティブ材料ながら、
外国為替市場》
では円安にも歯止めがかかっており、中東での地政学リスクも意識
されるなか、主力ハイテク株の方向性が定まりにくかったようで
す。【業種別】
では、保険業、医薬品、その他金融業、卸売業、機械などが下落し
た一方、電気・ガス業、非鉄金属、海運業、ガラス・土石製品、建
設業などが上昇しました。

【個別銘柄】
では、【6146】ディスコが利益確定売りで値を下げたほか、
【9983】ファーストリテイリングも売りに押されました。また
【8570】イオンフィナンシャルサービは2025年2月期業績見通しや
配当計画据え置きなどがネガティブ材料となり売られました。半
面、売買代金トップの【6920】レーザーテックが高く、【9501】
東京電力ホールディングスが商いを膨らませ上昇。また、一部国内
証券会社が目標価格を引き上げたことから【5631】日本製鋼所
昇したほか、【3778】さくらインターネットが商いを膨らませス
トップ高に買われる人気となりました。
【チャート分析】
10日の日経平均株価・日足は「小陰線」となりました。物色は決算 を手掛かりとした物色のほか、テーマ性のある銘柄など個別対応で
あり、積極的な売買は手控えられました。CPIの結果待ちで全般は
様子見ムードが強まるなか、出来高は1月30日以来となる15億株割
れとなるなど低調でした。結果としては、総合指数とコア指数の前
月比の伸び率が小幅な鈍化が想定されており、CPIを受けた為替相
場の動きに注目が集まっています。利下げ時期の後ずれは織り込ま
れてきていると考えられ、アク抜け的な動きに期待したいところで
す。
東証プライム市場の売買高は14億6,306万株、売買金額は概算で3兆
8,033億円でした。
10日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は小幅に3
営業日続伸しました。終値は前営業日比0.82ポイント高い702.37で
した。同指数は年初来安値圏まで下落していたため、新興株の短期
的な戻りに期待した個人投資家の買いが入りました。米マイクロソ
フトが日本国内でデータセンターを拡充すると伝わったのを手掛か

りに人工知能(AI)関連銘柄に資金が流入したのも支えとなりまし
た。ただ、徐々に上げ幅を縮め、3月の米消費者物価指数(CPI)の発
表を日本時間10日夜に控え、市場では「米連邦準備理事会(FRB)の
年内の利下げ回数や時期に対する市場参加者の見方が割れており、
相対的に株価の下落リスクが高いグロース市場銘柄には持ち高整理
の売りが出やすい」との声が聞かれました。
【グロース市場】
では【9348】ispaceや【5595】QPS研究所が上昇しまし
た。一方、【168A】イタミアートや【153A】カウリスは下落しま
した。