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2024/4/10 5:28
【NQNニューヨーク=矢内純一】9日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比1.20ドル(1.4%)安の1バレル85.23ドルで取引を終えた。米国株の下落が重荷となり、持ち高調整の売りが優勢だった。
9日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が大きく下げる場面があった。株式と同様にリスク資産とされる原油先物には売りが出やすかった。
イスラエルとイスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザでの休戦に向けた交渉が続いている。過度なリスク回避の姿勢が薄れ、原油先物に売りが出たとの見方がある。半面、イスラエルのネタニヤフ首相はパレスチナ自治区ガザ南部ラファに侵攻する日程を決めたと伝わり、下値は限られた。
ニューヨーク金先物相場は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比11.4ドル(0.5%)高の1トロイオンス2362.4ドルで取引を終えた。一時は2384.5ドルまで上昇し、8日連続で最高値を更新した。米長期金利が低下し、金利の付かない資産である金の投資妙味が意識された。地政学リスクへの警戒も、相対的に安全資産とされる金の先物の買いにつながった。