バンブーズブログ

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NY円が1ドル153円台に下落、

34年ぶり円安水準…利下げ開始先送りの見方
4/11(木) 5:48

 

 
 
 
円とドルの紙幣=ロイター
 10日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=153円台に下落した。1990年6月以来、約34年ぶりの円安水準となった。米連邦準備制度理事会FRB)の利下げ開始が先送りされるとの見方から円安が加速している。

【チャート】1か月間の円ドルの動き
 10日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回った。米国のインフレ(物価上昇)の沈静化にはまだ時間がかかり、FRBの金融引き締めが長期化するとの観測が強まっている。CPI公表後、数時間で約1円、円安が進行した。
 日本銀行は3月にマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げを決定したが、当面は低金利環境を継続する方針を示している。日米の金利差拡大が意識されたことで、円を売ってドルを買う動きが広がっている。
 政府・日銀は2022年10月に1ドル=151円90銭台の水準で為替介入を実施している。市場では政府・日銀が近く、円買い・ドル売りの介入に踏み切るとの観測も強まっている。(ニューヨーク支局 小林泰裕)
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専門家コメント
見解政府・日銀は過度の円安を阻止するため、円買い・ドル売り介入を実施する可能性が高い。  ただ、根本的なところで円安要因である日米の金利差が縮小しない限り、円買い介入をしてもその効果には限界があり、円安の流れを阻止するのは難しいだろう。  このまま円安の流れが続くようであれば、日銀がマイナス金利解除後も低金利で景気を下支えようとしても、円安で輸入物価が上昇し、家計を圧迫するマイナスの効果のほうが強く現れて、かえって景気が悪化してしまう可能性が高い。