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2024/6/4 15:37
4日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比85円57銭(0.22%)安の3万8837円46銭だった。前日に心理的な節目の3万9000円近辺まで上昇していたため、戻り待ちの売りや利益確定売りに押された。外国為替市場で円相場が前日から1円ほど円高になったことも重荷となり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。
チャート分析でみると、日経平均は75日移動平均(3万9000円近辺)が上値抵抗線となる展開が続いており、今回も戻り相場が一服したとの見方から利益確定売りが出やすかった。
自動車などの量産に必要な認証「型式指定」の認証試験で、不正行為が見つかったと発表したことを受け、ホンダやトヨタなどが下落した。
日経平均は午後に下げ幅を30円ほどに縮小する場面もあった。財務省が4日実施した10年物国債入札が投資家の債券需要の強さを示したことで長期金利が午後に低下した。市場では「長期金利の上昇に対する警戒があったが、上昇が一服したことで株価が支えられた」(マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジスト)との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落した。終値は10.59ポイント(0.38%)安の2787.48だった。一方、JPXプライム150指数は3日続伸し、1.28ポイント(0.10%)高の1224.38で終えた。