バンブーズブログ

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小林製薬は健康食品扱う資格ないです‼️

[社説]小林製薬に健康扱う資格ない
 
 
#社説 #オピニオン #小林製薬「紅麹」問題
2024/7/30 19:00
 
小林製薬の事実検証委員会による調査報告書(23日)
健康増進に携わる企業として、利用者の安全・安心をないがしろにした経営姿勢にあきれる。創業家出身の会長、社長が辞めるのは当然だ。健康食品、サプリメントを製造・販売する資格はない。

小林製薬の機能性表示食品「紅麹(こうじ)」サプリを巡る健康被害問題で、外部の弁護士らによる調査報告書がまとまった。

腎障害などの原因と疑われている青カビの付着について製造現場は早い段階から認識していた。にもかかわらず報告を受けた

《品質管理の担当者は放置した》☜【問題外】適切に対処していれば健康被害は防げたかもしれない。言語道断である。

医師からの問い合わせに事実と食い違う症例報告の説明をしていたことも判明した。危機への認識が甘く情報の共有を怠った。

小林製薬はユニークな広告を駆使したマーケティング戦略で業績を伸ばしてきた。消費者の嗜好性ばかりに目を向け、健康増進に活用する商品という特殊性を全く理解していなかったといえる。

機能性表示食品制度は安全性や効果のデータを国に届け出さえすれば、何の審査もなく販売できる。事業者の性善説に立脚して成り立っている。

健康食品やサプリに対する社会の期待を裏切り信用を失墜させた責任はとても重い。企業統治コーポレートガバナンス)の改革が急務である。

創業一族が発行済み株式の約3割を持つとみられる小林製薬の不祥事は、社外取締役による経営の監視の重要性をあらためて示した。取締役会議長を社外から選ぶ体制としたのは、改革の方向性として当然である。

さらに考えるべきは社外取締役の独立性の厳格化だ。一般に在任期間が12年程度を超える社外取締役は独立性が弱いとして、株主総会で再任に反対する投資家もいる。創業一族が社外取締役の人選に影響力を持ちうる企業であれば、なおさら強い独立性が求められる。小林製薬の統治改革ではこの点からの検証も欠かせない